俳優・**吉村界人さん(よしむらかいと)**が、2025年11月3日スタートのNHK夜ドラ『ひらやすみ』にレギュラー出演決定!
岡山天音さん主演のこの話題作で、吉村界人さんは物語の鍵を握る「野口ヒデキ」役を演じます。
彼は、名優・樹木希林さんの“最後の愛弟子”としても知られ、その演技力と人間性に多くの監督・俳優が一目置く存在。
内省的でありながら強い芯を持ち、映像の中で“沈黙の熱”を感じさせる俳優です。
この記事では、そんな吉村界人さんの経歴・演技哲学・プライベートの深層に迫ります。
吉村界人の歩んできた道|“静”の演技で魅せる異色の俳優
東京都渋谷区出身の吉村界人さんは、1993年2月2日生まれの31歳。
高校卒業後に映画を観るうちに演技の世界に惹かれ、2013年に500人以上が参加したワークショップオーディションで合格。
翌2014年、映画『ほとりの朔子』で俳優デビューを果たします。
彼の名が知られるようになったのは、2018年の映画『モリのいる場所』。
ここで共演したのが、伝説の女優・樹木希林さんです。
撮影現場で初めて会った際、樹木希林さんから「あなた、ジュリー(沢田研二)に似てるね」と声をかけられたという印象的なエピソードも。
撮影初日に台本にない動きを試みて共演者を驚かせてしまった際も、樹木希林さんだけは「トライはいいけど、あれはまずかったね。でも挑戦はいいこと」と笑ってくれたそうです。
その後の「そういう君に、私は懸けてるよ」という言葉は、今でも吉村界人さんの心に刻まれているとのこと。
文春オンライン : 「そういう君に、私は懸けてるよ」“きょう七回忌”樹木希林の“最後の愛弟子”吉村界人(31)が受け取った“人生のメッセージ”「『地面師!』って叫ばれたことはありましたね(笑)」
こうした経験を通じて、彼は“挑戦する演技”を恐れない俳優になりました。
感情をむき出しにするタイプではなく、静寂の中に宿るエネルギーで観客を惹きつける。
まさに“静の演技”を極める俳優です。
『ビジランテ』『悪魔』『サラバ静寂』など、社会の影を描く作品でも存在感を放ち、日本映画界の異端児であり、光る個性派として注目されています。
『ひらやすみ』で見せる新境地|“野口ヒデキ”というミステリアスな存在
地面師のホスト/楓て吉村界人さんて人なのか
— コミック-xx (@xxx_comics) September 16, 2025
演技が凄くてめちゃくちゃ印象に残る人だった pic.twitter.com/n7IFkQwn84
今回のNHK夜ドラ『ひらやすみ』で吉村界人さんが演じるのは、主人公・生田ヒロト(岡山天音さん)と深く関わる野口ヒデキという青年。
原作は真造圭伍さんによる同名漫画で、日常の中の優しさや再生をテーマにしたハートフルドラマです。
吉村界人さん演じるヒデキは、一見クールで無口な人物。
しかし物語が進むにつれ、彼の中にある“人間らしい弱さと誠実さ”が浮かび上がっていきます。
NHK公式によれば、「ヒロトの人生を左右する重要人物」として登場するとのこと。
つまり、彼の存在がストーリーの転換点になるというわけです。
吉村界人さんはこれまで、社会の片隅や心の闇を抱える人物を繊細に演じてきました。
今回もその演技哲学が活かされることは間違いありません。
共演の岡山天音さんとは演技スタイルが似ており、“感情を語らずに伝える”タイプ。
二人の掛け合いは、言葉よりも空気で会話するような深いシーンになるはずです。
『ひらやすみ』の穏やかな空気の中で、吉村界人さんがどんな新しい「静けさ」を見せるのか。
まさに“内に秘めた情熱”が物語の核になる、彼の代表作になる可能性が高い一作です。
芸術家肌のプライベート|読書・アート・孤独を愛する生き方
吉村界人さんの魅力は、演技だけにとどまりません。
彼は芸術家肌の俳優としても知られ、感性の豊かさが他の俳優とは一線を画しています。
趣味はグラフィティアート。
独学で描き続け、2021年には松濤美術館の公募展に入選という快挙を達成。
表現の幅広さと独特の視点は、彼の演技にも反映されています。
さらに、谷崎潤一郎・三島由紀夫・村上春樹・村上龍などを愛読する“文学系俳優”でもあり、特に谷崎の『痴人の愛』を挙げるなど、耽美で哲学的な感性を持っています。
プライベートでは「暗い性格で、遮光カーテンを閉めて読書している」と語るほどの内向派。
一方で、現場では明るく振る舞うというギャップも魅力。
まさに“静の中の動”を体現する人物です。
映画『ハッピーアイランド』の撮影で福島に滞在した際には、現地の人々との交流を通じて「自分の方が貧しかった。ここの人たちのほうが心が豊かだ」と感じたという印象的な言葉も残しています。
FIGARO.jp : 思いのこもった主演作が公開! 吉村界人インタビュー
このように、吉村界人さんは孤独を恐れず、自分の内面と真摯に向き合う俳優。
彼の生き方そのものが、一つの“表現”なのです。
演技・アート・読書、すべてがつながり、彼だけの世界観を築いているといえるでしょう。
まとめ
NHK夜ドラ『ひらやすみ』で、吉村界人さんは静かで深い人間ドラマの中心を担います。
樹木希林さんから受け継いだ「挑戦する心」と、アートや文学に裏打ちされた感性が融合し、これまで以上に“言葉にならない熱”を放つ予感。
彼はまさに、「静けさの中に燃える俳優」。
今後も、ドラマ・映画・アートの世界で独自の輝きを放ち続けることでしょう。
NHKドラマ 『ひらやすみ』共演



