2019年にデビューした音楽ユニットYOASOBIは、「小説を音楽にする」というユニークなコンセプトで一躍注目を集めました。
代表曲**「夜に駆ける」や「アイドル」**は日本国内だけでなく世界の音楽チャートを席巻し、SNSでも爆発的な広がりを見せています。
本記事では、結成秘話やメンバーの素顔、ヒット曲誕生の裏側までを、カジュアルに徹底解説。
あなたもYOASOBIの音楽の旅に出かけませんか?
YOASOBI結成の背景とメンバー紹介
YOASOBIは2019年結成の「小説を音楽にするユニット」。
この唯一無二のコンセプトは、ソニー・ミュージックエンタテインメントが運営する小説投稿サイト**「monogatary.com」から生まれました。
2017年10月、同サイトが立ち上がり、ユーザーが投稿した作品を音楽化する新規プロジェクトが2019年に始動します。
その核となるクリエイターとして選ばれたのが、ボカロPとして注目されていたAyaseさんでした。
きっかけは、2019年4月末(平成最後の日)に発表した楽曲「ラストリゾート」。
これを聴いたスタッフが「この人なら物語を音楽にできる」と確信したのです。
billboard JAPAN : <インタビュー>YOASOBIが語るユニット結成の経緯、音楽と小説を行き来する面白さ
ボーカルは、Instagramで弾き語り動画を投稿していたikuraさん(幾田りら)**。
Ayaseさんがその歌声に惚れ込み、直接オファーを送りました。
メンバーは、**Ayaseさん(作詞作曲・編曲)とikuraさん(ボーカル)の2人。
Ayaseさんはボカロ曲の経験を活かして緻密な楽曲構成を手がけ、ikuraさんは透き通る歌声と表現力で物語の感情を描きます。
異なる経歴を持つ2人が出会い、音楽と小説の融合という新しいジャンルを作り上げたことこそが、YOASOBIを“時代の音楽アイコン”**へと押し上げる大きな原動力になりました。
「夜に駆ける」から始まった快進撃
【WANDARA in石川 FINAL】#YOASOBI_WANDARA 石川公演FINAL、ありがとうございました🐾
— YOASOBI (@YOASOBI_staff) August 9, 2025
石川の地に1週間滞在させていただき、我々の石川愛マックスな気持ちで、ライブさせていただきました🫶
ホールならではの近い距離で、みなさんとコミュニケーションができて嬉しいファイナル公演でした❤️🔥… pic.twitter.com/f3wyuYKNk1
YOASOBIのデビュー曲**「夜に駆ける」は、星野舞夜の小説『タナトスの誘惑』が原作。
2019年11月16日に配信リリースされましたが、最初から爆発的にヒットしたわけではありません。
リリース1ヶ月後にYouTubeのMV再生が100万回突破し、2020年1月にはSpotify「バイラルトップ50(日本)」で1位を獲得。
その後、2020年春のコロナ自粛期間中、TikTokを中心に曲がバイラル化。
特にサビ前から一気に盛り上がる構成とikuraさんの透明感ある歌声が、多くのユーザー動画やカバーを生み、瞬く間にSNS全体に広がりました。
この現象は、デジタル時代における“口コミ型ヒット”の象徴といえるでしょう。
結果的に、「夜に駆ける」はBillboard JAPAN HOT 100年間1位**を獲得し、YOASOBIの名を一躍全国区へ押し上げました。
さらに、「群青」「怪物」「三原色」「ハルジオン」など、物語性を持つ次々の楽曲もヒットを記録。
YOASOBIはただの音楽ユニットではなく、小説の感情を音楽に変換するストーリーテラーとしての地位を確立していったのです。
Real Sound : YOASOBIが紡いだ5年間の軌跡と新たな物語 “かけがえの無いみんな”へ想いを届けた記念すべき初ドーム公演
世界を驚かせた「アイドル」と海外進出
2023年4月、YOASOBIはアニメ『【推しの子】』のオープニングテーマとして**「アイドル」をリリース。
この曲は原作小説『45510』をもとに制作され、Ayaseさんの緻密なアレンジとikuraさんの圧倒的な表現力が詰まった作品です。
国内外のリスナーから「中毒性がすごい」「歌詞を知ると衝撃が増す」とSNSで話題に。
YouTubeの公式MVは公開からわずか数日で数千万再生を突破しました。
そして、米ビルボード「Global Excl. U.S.」で日本語楽曲として初の1位を獲得。
Apple Music「トップ100:グローバル」、YouTube Music Charts「TOP 100 songs Global」でも1位という歴史的快挙を達成します。
この成功をきっかけに、YOASOBIは海外フェス出演やアジアツアーを本格化。
英語版や多言語での楽曲制作にも挑戦し、グローバルなファン層を急速に拡大しました。
結成当初18歳だったikuraさんは、2024年の東京ドーム公演で「これまでに感じたことのない孤独もあった。でも、ファンやチームが支えてくれた」と涙ながらに語り、その姿はYOASOBIの5年間の成長を象徴する場面となりました。
まさに「アイドル」は、YOASOBIが日本発・世界規模の音楽ユニット**であることを証明した一曲なのです。
まとめ
YOASOBIの歩みは、音楽と物語、そして人との出会いが紡ぐ奇跡のストーリーです。
結成秘話から「夜に駆ける」のSNS発ブレイク、「アイドル」での世界的快挙まで、すべての出来事が一つの大きな物語として繋がっています。
独自のコンセプトとデジタル時代に適応した戦略が、彼らを時代の先端に立たせました
これからもYOASOBIは、新たな原作と共に世界中に感動を届け続けるでしょう。