芸人としての破天荒なキャラで知られる野性爆弾のくっきー!さん。
実は彼、ファッションでもかなりの個性派。
独自のセンスと哲学を持ち、アイテム選びからカスタムまで“自分流”を貫いています。
イギリスのモッズやパンクカルチャーに影響を受けたスタイルを軸に、ヴィンテージアイテムやミリタリーウェア、カスタムヘルメットに至るまで、その世界観はまさに唯一無二。
芸人としてだけでなくアーティストとしても活動する彼のファッションには、表現者としてのこだわりと美意識がぎっしり詰まっています。
今回は、そんなくっきー!さんのファッション哲学をたっぷりご紹介します。
モッズ&パンクを感じさせるくっきー!流スタイル
くっきー!さんのファッションのベースには、イギリスのモッズやパンクカルチャーの影響が強く表れています。
一見するとアメカジ系にも見えますが、本人いわく「ヴィンテージのジーパンやカバーオールは好きだけど、スウェットは着ない」と明言。
彼が特にこだわっているのが“ロンジャン”と呼ばれるロング丈のライダースジャケット。
体型には似合わないかもとしながらも、あえてタイトでシュッとしたものを選ぶのがくっきー!流。
また、イギリスのロッカーズカルチャーに通じるジェットヘルメットやハーフヘルメットも愛用しており、そのセレクトセンスは玄人好みです。
普段は「意外とシックで上下軍服が多い」と語っており、テレビでの派手な印象とは異なる、落ち着いたリアル私服が魅力。
ミリタリー調のファッションをベースに、しっかりと芯の通ったスタイルを貫いています。
“劣化こそ味” ヴィンテージ愛とカスタム魂
大のギャル好きで有名な野生爆弾くっきーが
— ギャルカフェ10sion ®(テンション)渋谷🌺店内敬語禁止 (@galcafe10sion) March 14, 2025
ウチらの絵を描いてくれたのには感動した🥹
ちょりざーす✌️#りさまる卒業まで残り17日 pic.twitter.com/PLyHGW4B63
くっきー!さんのファッションにおける最大のこだわりは、“ヴィンテージアイテム”と“カスタマイズ”にあります。
彼は革ジャンやギター、時計、バイク、ヘルメットなど、幅広いジャンルのヴィンテージアイテムを愛用。
その理由について、「最近のモノは綺麗なままで劣化しないけど、ヴィンテージは使い込むほどに味が出る」と語っています。
特に印象的なのは、アイテムを“自分仕様”にするスタイル。
たとえば、Lewis Leathersのライダースジャケットには自らポスカで絵を描き、ライターで焦がすことで風合いを出すなど、アートとファッションを融合させています。
ヴィンテージのヘルメットもヤフオクで購入後、オキシクリーンで匂いを取って内装まで張り替えるこだわりぶり。
「いじってなんぼ」が信条のくっきー!さんにとって、ファッションとは“完成されたものを着る”のではなく、“手を加えて育てる”ことなのです。
コラボから女装まで!?広がるファッションの世界
くっきー!さんのファッションは、アパレルブランドとのコラボや異色の女装企画など、多方面に広がっています。
2018年にはUN3D.とコラボレーションし、自身のアートを落とし込んだアイテムを展開。
2024年にはALL GOOD FLOWERSと手を組み、顔型の植木鉢「KAOBACHI」や脳型のオブジェ「NOUZASHI」など、アパレルに留まらない独創的なアイテムを発売しました。
その一方で、ファッション誌『bis』では「女型人間くっきー!」として、さまざまな女性像に扮した連載を持ち、ナースやギャル、巫女、プロレスラーなど16スタイルを披露。
写真集にもまとめられ、毎回カツラや衣装は特注で用意されているという徹底ぶりです。
こうした挑戦からも、くっきー!さんがファッションを“楽しむ”ことを何より大切にしている姿勢が伝わってきます。
笑いとアートとスタイルが融合した、彼ならではのファッションワールドです。
お笑いナタリー : くっきー!が女心を探求する写真集、衣装&ウイッグ解説やロングインタビューも収録
まとめ
野性爆弾・くっきー!さんのファッションには、笑いの枠を超えた“哲学”と“美意識”が詰まっています。
モッズやパンクに通じるスタイルをベースにしつつ、ヴィンテージを徹底的にカスタマイズし、自分の色を加える姿勢は、まさに「いじってなんぼ」の精神そのもの。
ブランドとのコラボや、女型人間という新しいアプローチなど、枠にとらわれず表現し続けるその姿は、ファッション好きだけでなく、表現者としてのあり方にも一石を投じています。
くっきー!さんの今後のスタイルにも、注目せずにはいられません。