“アクション界の新星”として注目を集める女優、山本千尋(やまもとちひろ)さん。
幼少期から培った中国武術の技術を武器に、唯一無二の存在感を放っています。
映画『キングダム2 遥かなる大地へ』では羌象役として圧巻の殺陣を披露し、2025年には映画『アンダーニンジャ』、そしてドラマ『仮面の忍者 赤影』で闇姫を演じるなど、話題作が続々。
今回は、そんな山本千尋さんの経歴・演技力・進化の理由を徹底解剖。
武術家からアクション女優へ、そして表現者としての深みを増す彼女の軌跡に迫ります。
世界が認めた“武術女優”の原点|圧倒的な身体能力と努力の積み重ね
山本千尋さんの原点は、まぎれもなく中国武術への情熱と努力にあります。
わずか3歳で武術を始めた彼女は、幼少期から全国大会で結果を残し、ジュニア時代にはすでに日本トップクラスの実力者として知られていました。
中でも注目すべきは、**JOCジュニアオリンピックカップで3年連続3冠(長拳・剣術・槍術)**という快挙。
さらに、世界ジュニア武術選手権大会で2度の金メダルを獲得し、その実力は世界レベルと称されました。
こうした確かな基礎が、後の女優活動において大きな強みとなります。
STARDUST : 山本千尋プロフィール
アクションシーンでは、鍛え抜かれた体幹とバランス感覚によって、どんな動きにもブレがなく、まるで“武術が生きているような演技”を見せます。
映画『太秦ライムライト』での初演技でも、その動きの美しさと迫力にスタッフが驚き、見事ヒロインに抜擢。
デビュー作でありながら、**第3回ジャパンアクションアワード「ベストアクション女優優秀賞」**を受賞するという異例のスタートを切りました。
telling : 【画像】山本千尋さん 中国武術のジュニア世界王者から女優へ【異色】
彼女のアクションは、ただの“動き”ではなく“感情の表現”でもあります。
剣を振る一瞬の所作や、静止する姿勢にも感情が宿る。
それは、何千時間にも及ぶ稽古で培われた、まさに“生きた武術”。
山本千尋さんの魅力は、技術と心の融合にあるのです。
『アンダーニンジャ』で見せた存在感|キャリアを変えた挑戦と覚悟
覇王の山本千尋さんの四皇の覇気の炸裂楽しみです❤ pic.twitter.com/jziG7xQqmX
— トモマーリン (@kfWvviQF5339609) October 8, 2025
2025年公開の映画『アンダーニンジャ』で、山本千尋さんは山田美月役を熱演。
物語の中心で忍者組織の一員を演じる彼女は、激しいアクションの中にも人間らしい苦悩を見せ、そのギャップで観客の心を掴みました。
彼女の身体表現はまさに本物。
監督や共演者からも「動きの切れが異次元」「説得力が違う」と絶賛され、映画ファンの間で一気に注目度が上昇しました。
Real Sound : 山本千尋、『アンダーニンジャ』で実現した山﨑賢人との立ち回り 「ひとつの目標だった」
しかし『アンダーニンジャ』では、単なるアクションシーンだけでなく、内面演技への挑戦が大きなテーマに。
これまでの“動”に対し、“静”の演技に力を注いだ彼女は、セリフの少ない場面でも目線や呼吸だけで緊張感を生み出すことに成功しています。
本人も「武術と演技は似ている。どちらも“心の動き”が大事」と語るように、アクション女優の枠を超えた“表現者”としての覚悟が垣間見えました。
さらに、撮影の裏では本物の刀やナイフを使った実戦的なリハーサルを重ね、自らの体で芝居を完成させたと言います。
危険を伴うシーンでも代役を立てず、**「すべて自分の体で表現したい」**という強い信念を貫く姿勢に、スタッフも感動。
『アンダーニンジャ』は、彼女がアクションだけでなく“芝居”の面でも確実に進化したことを証明する一作となりました。
山本千尋さんのキャリアを語るうえで、欠かせない転機の作品です。
『仮面の忍者 赤影』闇姫役で新境地へ|三池崇史が惚れた“妖しさと凛”のバランス
そして2025年10月から放送される話題作、テレビ朝日系ドラマ『仮面の忍者 赤影』では、山本千尋さんが闇姫(やみひめ)役を務めます。
原作・横山光輝の名作を、鬼才・三池崇史監督が大胆に実写化する注目作。
彼女は、主人公・赤影(佐藤大樹)の宿敵として登場する“霞谷七人衆”唯一の女性という重要なポジションを担います。
闇姫は、長い髪を自在に操る妖艶な敵キャラクター。
強く美しく、どこか儚い――まさに山本千尋さんにぴったりの役柄です。
シネマトゥデイ : 令和版「仮面の忍者 赤影」に山本千尋!長い髪を操る術を使う敵役
彼女はインタビューで「悪役なのに、生き生きとしていて楽しい。もっと不気味に、もっと消えてしまいそうな存在でいたい」と語り、闇姫というキャラクターに深く共感している様子を見せました。
撮影現場では、三池監督から直接指導を受け、**“怖さの中に人間味を残す演技”**を追求。
闇姫という存在に“情念”を吹き込んだといいます。
また、この作品は京都・太秦で撮影されており、山本千尋さんにとってはデビュー作『太秦ライムライト』以来の“原点回帰”。
彼女は「太秦に戻ってこれたことに特別な思いがある」と語り、初心を胸に挑んだ現場だったことを明かしています。
闇姫役では、これまでの武術スキルに加えて、“静の表現”と“妖艶さ”を融合させた新しい魅力を確立。
三池監督も「彼女にはカメラを止めたくなる瞬間がある」と語るほど、その存在感は圧倒的です。
今後、山本千尋=闇姫のイメージが定着することは間違いないでしょう。
まとめ
世界を舞台に活躍した武術家が、女優としても唯一無二の地位を築きつつある――それが山本千尋さんの現在地です。
『太秦ライムライト』での鮮烈なデビューから、『キングダム2』『アンダーニンジャ』、そして『仮面の忍者 赤影』の闇姫役まで、常に挑戦と成長を重ねてきました。
技だけでなく心で戦う女優。
その強さとしなやかさこそが、彼女が多くの人を惹きつける最大の理由です。
これからも山本千尋さんの進化から目が離せません――次なる挑戦は、きっとまた“限界を超える瞬間”になるでしょう。
テレビ朝日 令和のヒーロー時代劇『仮面の忍者 赤影』共演



