子役時代から活躍し続け、気づけばキャリア20年──。
今、女優・恒松祐里さんが“主演級女優”として強い注目を集めています。
その理由は話題作への出演数だけではありません。
NHK朝ドラや大河、Netflixの世界的ヒット作、そして2026年1月放送の東野圭吾スペシャルドラマ『雪煙チェイス』まで、ジャンルも役柄も振り幅が桁違い。
可憐な役から体当たりの難役まで自然に演じ分ける柔軟さと、年齢を重ねるごとに深まる表現力が評価されています。
この記事では、恒松祐里さんが“なぜ今、主演級と呼ばれる存在になったのか”を、最新作『雪煙チェイス』を軸に、20年のキャリアを振り返りながら紐解いていきます。
なぜ評価が一段上がった?子役20年で培われた「演技の基礎体力」
恒松祐里さんの最大の強みは、7歳でデビューしてから一度も表現の現場を離れなかったことにあります。
2005年の『瑠璃の島』で子役として注目されて以降、彼女は“子役上がり”という枠に甘えることなく、着実に演技の引き出しを増やしてきました。
NHK連続テレビ小説『まれ』、大河ドラマ『真田丸』といった国民的作品での経験は、感情表現の精度や現場対応力を磨く大きな土台となりました。
さらに映画『凪待ち』では、抑制された演技で強烈な存在感を残し、新人女優賞を受賞。
むーたん派手な演技ではなく、「空気を変える演技」が評価された瞬間でした。



近年では『おかえりモネ』の明るく親しみやすい役柄から、『全裸監督 シーズン2』での大胆かつ繊細なヒロイン役まで、真逆とも言えるキャラクターを違和感なく演じ切っています。
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これは単なる器用さではなく、長年の現場経験で培われた感情のコントロール力と観察力の賜物。
だからこそ今、恒松祐里さんは“主演として物語を支えられる女優”として信頼されているのです。
『雪煙チェイス』で見える「主演級」の理由とは?刑事役が示す進化
恒松祐里、赤の母手編みセーター、チェックスカートでディズニーランドを満喫姿に「クリスマス感たっぷり」の声!https://t.co/c6GRDuI5EG
— スポーツ報知 (@SportsHochi) December 1, 2025
2026年1月放送の東野圭吾スペシャルドラマ『雪煙チェイス』で、恒松祐里さんは三鷹北署の若手刑事・白井琴音を演じます。
ムロツヨシさん演じる先輩刑事とバディを組む役どころで、物語の推進力を担う重要なポジションです。
注目すべきは、彼女自身が語る役柄への向き合い方。
「最初は振り回されながらも、徐々に自分の信念に従っていく芯のある人物」と白井を捉えており、成長のグラデーションを丁寧に演じることが期待されています。



これは単なる“脇役の刑事”ではなく、物語の感情軸を支える存在である証拠です。
また、極寒の温泉街やスキー場での撮影という過酷な環境でも、「寒さが吹き飛ぶほど楽しかった」と語る姿勢からは、現場を楽しみながら作品に没頭するプロ意識が伝わってきます。
主演クラスの俳優に求められるのは、演技力だけでなく、現場の空気を前向きに保つ力。



恒松祐里さんはすでにその領域に達していると言えるでしょう。
『雪煙チェイス』は、彼女が“信頼される主演級女優”へ完全にステップアップしたことを印象づける作品になりそうです。
主演級女優に必要な「引き出しの多さ」と人間的魅力
恒松祐里さんが今、業界内外から支持される理由は、演技の幅だけではありません。
明るく快活な役、妖艶で影のある役、義足でアクションに挑む役、さらには二重人格という難役まで、ジャンルを問わず挑戦し続ける姿勢があります。
特に『今際の国のアリス』でのヘイヤ役は、フィジカル面・精神面ともに高い負荷がかかる役でしたが、見事に演じ切り、国内外の視聴者に強烈な印象を残しました。
これは**「安全圏に留まらない女優」**であることの証明です。



一方で、手芸やアート制作を楽しみ、撮影の合間に編み物をするという素顔も魅力的。
CLASSY ONLINE : 【プライベート写真公開】恒松祐里さん(26)撮影合間の編み物でリフレッシュ!特別カット集



インタビューで語られる「自分でやり切ったと思えたら後悔しない」という言葉からは、仕事にも人生にも誠実に向き合う姿勢が感じられます。
この真摯さと柔軟さ、人としての温かさがあるからこそ、共演者やスタッフからの信頼も厚く、自然と主演クラスのポジションが集まってくるのです。
まとめ
恒松祐里さんが今“主演級”と呼ばれる理由は明確です。
・子役20年で培った演技の基礎体力、
・ジャンルを超えて挑戦し続ける覚悟、
・現場を支える人間的な魅力。
そのすべてが重なり合い、現在の評価につながっています。
『雪煙チェイス』での刑事役は、彼女が物語の中心を担える女優であることを示す象徴的な一作になるでしょう。
これから先、主演という肩書きが“特別”ではなく“自然”になっていく──。
恒松祐里さんは、まさに今その入口に立っている女優なのです。









