俳優・志尊淳(しそんじゅん)さんは、端正なルックスと確かな演技力で多くのファンを魅了する存在。
「烈車戦隊トッキュウジャー」で一躍注目を浴び、その後もドラマや映画で活躍を続けています。
しかし、その歩みは順風満帆ではなく、17歳での家出、急性心筋炎との闘病、そして複雑な家庭環境など、数々の試練がありました。
本記事では、30歳を迎えた志尊淳さんの詳細プロフィールから知られざるエピソードまでを、やさしくまとめてご紹介します。
家族と学生時代――野球少年から芸能界への道
志尊淳さんは1995年3月5日生まれ、東京都出身、身長178cm、血液型A型。
母・兄・姉との4人家族で、三兄妹の末っ子として育ちました。
幼少期に両親が離婚し、母親が女手ひとつで育てるという家庭環境。
祖父母や叔父は音楽家という芸術一家の中で育ち、自然と表現や感性に触れる機会が多かったといいます。
中学時代は野球部でキャッチャーとして活躍。
当時はがっしりとした体型でしたが、中3の夏に部活を引退後、2カ月で18キロ減量(73kg→55kg)という劇的な変化を遂げました。
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驚くべきことに、痩せる前から「20社以上」にスカウトされており、野球少年時代から注目されていた存在。
さらに、中学時代のバレンタインには40個ものチョコをもらうなど、学校でも圧倒的人気を誇っていました。
2011年、16歳のときにワタナベエンターテインメントの養成所へ入所。
「自分をスカウトしてくれる人がこんなにいるのなら、もしかしたら可能性があるかもしれない」という気持ちが芽生えたのがきっかけだったそうです。
同年7月には舞台『ミュージカル・テニスの王子様2ndシーズン』で役者デビュー。
野球から芝居へとフィールドを変え、志尊淳さんの新しい挑戦が始まりました。
17歳の家出と自立――兄の鉄拳、姉の怒号、母の涙
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志尊淳さんの人生で最もドラマチックな出来事の一つが17歳での家出です。
当時、家族との距離感や将来への迷いを抱えていた志尊淳さんは、役者としての道を本気で歩むために「独り立ち」を決意。
引っ越し業者を呼び、住民票まで移して完全に独立しました。
生活費や学費はアルバイトで賄い、オーディションやレッスンも自力でこなす日々。
家族との連絡は一切絶ち、約2年間を一人で過ごしました。
そして1年後、偶然のきっかけで家族と再会。
その瞬間、兄からは殴られ、姉からは『二度と帰ってくるな!』と怒号。
しかし同時に、母と祖母は大号泣し、志尊淳さんも複雑な思いに包まれたといいます。
この経験は、若くして精神的な自立を果たす大きなきっかけとなり、役者としての芯の強さを育てました。
そんな中、2014年には「烈車戦隊トッキュウジャー」主演(トッキュウ1号/ライト役)に大抜擢。
6次審査まであるオーディションを勝ち抜き、全国的な知名度を獲得します。
この作品では芝居の基礎や責任感、チームワークを学び、現場での立ち振る舞いも身につけたと語っています。
大病と家族愛――死を覚悟した日々からの復活
キャリアが順調に見えた矢先、志尊淳さんを襲ったのが急性心筋炎という大病でした。
命に関わる症状が続き、入院中は「今日が最後かもしれない」という思いで、毎日家族に遺書を送り続けたといいます。
そんな極限状態を経て、家族との絆は再び深まり、現在は良好な関係を築いています。
CanCan.jp : 志尊淳“死を覚悟した大病中”遺書に込めた思いを涙ながらに告白 両親の離婚、芸能界入りと家出…10代の時に胸に抱いた覚悟も明かす
また、外見や美容へのこだわりも独特です。
眉毛は女優の加賀まりこさんから「絶対整えるな」と言われ、一度も手入れをしていないそうです。
肌は特別なケアをせず、キールズ製品を使い始めてから調子が良くなったとか。
目に関しては「たぬきのように垂れている」とコンプレックスを感じていた時期もありますが、今では個性として演技に活かしています。
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代表作には、「表参道高校合唱部!」(2015)、「女子的生活」(2018/文化庁芸術祭賞受賞)などがあり、2025年現在はNetflixシリーズ『グラスハート』に出演中。
私生活では「30歳までに親の住む家を建てたい」と公言しており、俳優としても家族の一員としても、夢に向かって歩みを進めています。
まとめ
志尊淳さんは、野球少年から芸能界へ飛び込み、17歳で家出、大病との闘いという波乱の人生を経て、今なお第一線で輝く俳優です。
外見や演技力だけでなく、強い自立心や家族愛が、多くの人の心を打っています。
2025年は節目の30歳。
これまでの経験が、さらなる飛躍と新たな代表作につながることでしょう。
