俳優・岡山天音さんが主演を務めるNHKドラマ『ひらやすみ』(2025年11月3日スタート)は、真造圭伍の人気漫画を原作に、29歳の元俳優・ヒロトが“平屋暮らし”の中で出会う人々との温かい日常を描く作品です。
自由気ままに生きるヒロトを演じる岡山天音さんは、原作への深い愛情を胸に挑んでいます。
母の愛に支えられ育った彼の人生観と、役者としての真摯な姿勢が、このドラマをいっそう優しく輝かせているのです。
NHKドラマ『ひらやすみ』とは?岡山天音が演じる“自由人ヒロト”の魅力
NHK総合で11月3日から放送される『ひらやすみ』は、全20回のショートドラマ。
放送時間は毎週月曜〜木曜 午後10時45分〜11時という夜のひとときにぴったりの癒やし系作品です。
主人公・ヒロトを演じるのは、俳優岡山天音さん。
彼は29歳の元俳優でフリーターという、定職も恋人もいない気ままな青年を演じます。
物語は、近所のおばあちゃんから譲り受けた**“平屋での暮らし”**を舞台に、山形から上京してきた18歳のいとこ・なつみ(森七菜さん)との共同生活から始まります。
この作品の魅力は、**「何もしなくても、人生は誰かとつながっていく」**という穏やかなメッセージ。
ヒロトのまわりに集まる人々がそれぞれの悩みや不安を抱えながらも、平屋での会話を通して少しずつ笑顔を取り戻していく。
演出は松本佳奈、脚本は米内山陽子。
さらにナレーションには小林聡美さんという豪華布陣が揃い、静かな余韻を持つ作品世界を作り上げています。
岡山天音さんは取材で、「ヒロトのような友達がいたらいいな」と語り、彼自身もこのキャラクターに癒やされながら演じたと明かしました。
穏やかで、しかしどこか切ない――そんな“平屋の空気感”が、観る人の心をじんわりと包みます。
岡山天音の経歴と“母の愛”が育んだ役者魂
岡山天音主演のNHK夜ドラ『ひらやすみ』キービジュアル公開
— TVLIFE(テレビライフ公式) (@tv_life) September 27, 2025
音楽は大河、朝ドラも手がける富貴晴美
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1994年生まれ、東京都国立市出身の岡山天音さん(おかやま・あまね)。
デビューは15歳のとき、NHK『中学生日記』。
以来、コツコツとキャリアを積み上げ、2017年『ポエトリーエンジェル』では高崎映画祭・最優秀新進男優賞を受賞しました。
そんな彼の原点には、母の存在があります。
岡山天音さんが幼いころに両親は離婚し、母親がひとりで育ててくれたそうです。
朝ドラ好きの母は、息子が『ひよっこ』に出演が決まったとき、**「今まで見たことがないくらい喜んで飛び跳ねていた」**と語っています。
彼は雑誌インタビューで「母は毎日朝ドラを観て泣いて、それから仕事へ行っていた。そんな姿を見て育った」と話しており、岡山天音さんにとって“人の感情を受け取る力”は母譲りと言えるでしょう。
GINZA : 俳優・岡山天音インタビュー:GINZA編集部が今会いたい!
また、彼の演技は“静かな爆発力”を持つと言われます。
穏やかな印象の裏で、実は感情の起伏が激しく、「母も認めるほど気性が激しい」と自身で語ることも。
この内面の熱が、どんな役にも真摯に向き合う原動力となっています。
『笑いのカイブツ』では精神的に追い詰められながらも、「ツチヤと一緒に心をすり減らしながら生き延びた」と表現。
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役者としての“覚悟”と“人間力”がにじみ出ています。
そんな彼が演じるヒロトだからこそ、『ひらやすみ』の優しさはリアルに感じられるのです。
原作との不思議な縁と、岡山天音が見せる“人との距離感”
実はこの『ひらやすみ』、岡山天音さんと原作者・真造圭伍さんの間には不思議な縁がありました。
なんと真造氏が漫画を描く前に、ヒロトというキャラクターの参考に岡山天音さんを取材していたのです。
つまり、岡山天音さんが“モデルの一人”だったとも言える存在。
その後、数年を経て実写化が決まり、主演が本人に決まるという奇跡のような展開となりました。
岡山天音さん自身も原作の大ファンで、プライベートで真造氏のサイン会に参加していたほど。
取材会で「自分がモデルの一部になっていたことを知って驚いたけど、すごく光栄」と語り、原作への敬意を込めて演技に挑んでいます。
また、岡山天音さんは**「人との距離感」をとても大切にする俳優**でもあります。
彼は「同じ職場でずっと同じ人と働くのは向いていないけど、俳優の仕事は“ちょうどいい距離”で人と関われる」と語っています。
だからこそ、ヒロトのような“人との関係をそっと見守る”役が、彼にぴったりなのです。
音楽や読書、サイクリングなどを愛する岡山天音さんは、日常から多くを感じ取り、演技に活かしています。
彼が描くヒロトは、“何者かにならなくてもいい”という優しい肯定の象徴。
岡山天音さんという俳優の生き方そのものが、『ひらやすみ』のメッセージそのものなのです。
まとめ
NHKドラマ『ひらやすみ』は、岡山天音さんの新たな代表作となるでしょう。
母に支えられ、静かな情熱を燃やし続けてきた彼が、**“自由に生きる優しさ”**を体現しています。
原作との運命的なつながり、共演者・森七菜さんとの絶妙なバランス、そして日常を描く15分間の世界。
そのすべてが、視聴者に「人生はそれだけで十分尊い」と教えてくれる。
岡山天音さんの優しさと芯の強さが光る、心に染みるドラマです。
NHKドラマ 『ひらやすみ』共演



