3000m障害の新時代を切り開く存在として注目を集めるのが、SUBARU陸上競技部所属の三浦龍司選手です。
2025年7月のダイヤモンドリーグ・モナコ大会では、日本記録を6秒以上更新する8分03秒43をマークし、一気に世界ランキング3位へと浮上。
いまや「ドラゴンミウラ」の愛称で呼ばれ、東京で行われる世界陸上2025のメダル候補として大きな期待を背負っています。
この記事では、彼の経歴や記録、そして挑戦の舞台となる東京世界陸上について詳しく紹介します。
三浦龍司の経歴とプロフィール
2002年2月11日生まれ、島根県浜田市出身の三浦龍司選手は、幼い頃から運動能力が高く、中学時代に陸上競技へ本格的に打ち込み始めました。
洛南高校では1500mや3000m障害で頭角を現し、全国大会でも活躍。
高校3年時には8分39秒37というハイレベルな記録を残し、早くから日本のトップ候補と期待されていました。
その後進学したのが順天堂大学。
ここで一気にブレイクを果たします。
大学1年の2020年にはU20ハーフマラソン日本記録(1時間01分41秒)を樹立。
トラックだけでなくロードでも強さを発揮し、**「万能ランナー」として知られるようになります。
そして大学2年の2021年、ついに3000m障害で日本記録(8分09秒92)**を更新。
東京五輪では7位に入り、日本人史上初のオリンピック入賞という快挙を達成しました。
Getsuriku Online : 選手名鑑 三浦龍司選手
2024年4月にはSUBARU陸上競技部に加入し、社会人ランナーとして本格的に活動を開始。
愛車はSUBARU XV、趣味は映画鑑賞、好きな食べ物はピスタチオという等身大の一面も魅力です。
ファンからは「ドラゴンミウラ」の愛称で呼ばれ、レース後に笑顔で応える姿も人気の理由。
経歴を振り返れば、着実にステップアップを重ね、いまや世界の表舞台で戦う存在に成長しています。
歴史的日本記録8分03秒43と世界ランキング3位の衝撃
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— TBS 陸上 (@athleteboo) September 8, 2025
パリ金超え!日本記録 6 秒更新
三浦龍司(3000m障害)
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🗼東京2025世界陸上🗼
🗓️DAY3 evening
9/15(月・祝)「男子3000m障害 決勝」 pic.twitter.com/tsDe21xNob
2025年7月11日、モナコで行われたダイヤモンドリーグは、三浦龍司選手にとってキャリアを象徴するレースとなりました。
スタートから積極的に集団前方に位置取りし、レースの主導権を握ります。相手は世界大会4連覇中の絶対王者、S・エル・バッカリ(モロッコ)。
残り1周を切っても互角の勝負を演じ、最終直線まで首位を守り続けました。
惜しくも0.25秒差の2位に終わったものの、記録は8分03秒43。自身が持つ日本記録を6秒48も更新する大記録でした。
Getsuriku Online : 3000m障害三浦龍司が8分03秒43の日本新!! 王者エル・バッカリを追い詰める走り! 村竹ラシッドはDLファイナル決定/DLモナコ
この衝撃的な走りにより、三浦龍司選手は一気に世界ランキング3位に浮上。
日本陸上競技連盟の分析では「メダル獲得可能性94.7%」という驚異的な数値が示され、専門家からも「日本人が3000m障害で世界の頂点に届く可能性を現実にした」と評されています。
過去の世界陸上の記録を振り返っても、このタイムでメダル圏外となった大会はごくわずか。
まさに歴史的な快挙でした。
特に注目されたのがラスト1000mのラップタイム。
残り1000mを2分36秒9、残り400mを58秒9、ラスト100mはなんと14秒3で駆け抜けています。
これは中距離選手顔負けのスプリント力であり、障害種目でこの加速を見せられる選手は世界的にも稀。
三浦龍司選手が「勝負所で強い」と言われる理由が、データからも裏付けられました。
東京世界陸上2025での挑戦とメダル展望
2025年9月、ついに迎える世界陸上東京大会。
国立競技場で行われるこの舞台は、三浦龍司選手にとってキャリア最大の挑戦となります。
すでに4月のダイヤモンドリーグ廈門大会で標準記録を突破し、代表に内定。
予選は9月13日、決勝は9月15日に行われる予定で、母国開催のアドバンテージを最大限に活かすチャンスです。
三浦龍司選手の武器は、美しいフォームと無駄のないハードリング技術、そしてラストスパートで勝負できる圧倒的スピード。
過去には東京五輪で7位、パリ五輪で8位と着実に世界で戦い続けてきました。
経験値は十分で、いまや「メダル獲得へ最も近い日本人」と評されています。
さらにSUBARU陸上部の環境や順天堂大学で培った走りの基盤が、彼の安定感を支えています。
SUBARU運動部 : 三浦龍司選手Profile
また、同世代の**村竹ラシッド(110mH日本記録保持者)**との交流や、日本長距離界の仲間たちとの切磋琢磨も成長の糧になっています。
国内外のメディアからは「3000m障害の新時代をつくる男」と特集され、TBSや陸上競技マガジンなどでも取り上げられるなど注目度は急上昇中。
d menuニュース : 今季世界3位の三浦龍司が語る「今までの結果以上を出すことの現実味が帯びてきた」東京世界陸上への意欲
観客の大声援を背に走る母国開催で、彼が世界の強豪を抑え、表彰台に立つ瞬間は多くのファンが心待ちにしています。
東京2025での最大の見どころは、三浦龍司選手がどこまで世界の壁を破るか。
日本陸上界にとって歴史的な大会になる可能性を秘めています。
まとめ
三浦龍司選手は3000m障害の未来を担う日本記録保持者であり、世界ランキング3位に名を連ねるトップアスリートです。
経歴や記録の進化を見れば、世界陸上2025東京でのメダル獲得は決して夢物語ではありません。
SUBARU陸上部の星として、そして「ドラゴンミウラ」として、多くのファンとともに世界の舞台に挑みます。
彼が切り開く3000m障害の新時代から、目が離せません。






