俳優・井之脇海さんは、幼少期から才能を発揮し、子役デビューから一躍注目を集めた実力派です。
音楽一家に育ち、ピアノの腕前もプロ級。
そして大学時代にはなんと映画監督デビューを果たし、カンヌ国際映画祭に招待されるという異例の経歴を持ちます。
2025年には**NHK大河ドラマ『べらぼう』**やドラマ『晩餐ブルース』に出演し、俳優として新たなステージへ。
そんな彼の魅力を、子役時代から最新作まで徹底的に掘り下げます!
子役時代から才能を開花!ピアノと映画が原点
井之脇海さんが芸能界に飛び込んだのはわずか12歳の頃。
2007年の映画『夕凪の街 桜の国』で俳優デビューし、翌年の黒沢清監督作『トウキョウソナタ』では家族の次男役を演じ、第82回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞をはじめ複数の新人賞を獲得しました。
子役時代から「天才」と呼ばれ、その存在感は圧倒的でした。
さらに注目すべきは、音楽一家に生まれた背景です。
祖父母は琴・尺八・三味線の家元、伯父はフルート奏者という環境で育ち、幼少期から自然と音楽に親しんでいました。
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井之脇海さん自身もピアノが得意で、幼稚園時代には発表会で母と連弾した『白鳥の湖』が最も鮮明な記憶だと語っています。
この音楽経験が、後の演技表現や役作りにも深い影響を与えているのは間違いありません。
また、大学進学後には日本大学芸術学部映画学科で映画制作を学び、18歳で短編映画「3Words 言葉のいらない愛」を自ら監督・脚本・主演。
翌年にはカンヌ国際映画祭に招待されるなど、俳優の枠を超えた才能を見せました。
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役者として演じるだけでなく、作品を生み出すクリエイターとしての感性を早くから発揮していたことが、現在の幅広い活動につながっています。
ストイックな役作りと共演者との絆
以前TLで“井之脇海さんはジブリの作画みたい”というのを見てやっとしっくりきた。松野は井之脇海くんにしか見えなかった。#海がきこえる #井之脇海#ユマニテ pic.twitter.com/y4RzbsoJG0
— milo (@dokuhakaser0) August 2, 2025
井之脇海さんの魅力を語る上で欠かせないのが、徹底した役作りです。
映画『ONODA 一万夜を越えて』では、役に合わせて大幅な減量を実施。
あばら骨が浮き出るほどストイックに体を絞り込んだ結果、監督から「そこまでしなくていい」と言われ、ランニングシャツを着せられたというエピソードが残っています。
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この姿勢は多くの監督や共演者から**「真摯で妥協しない俳優」**と評価される理由のひとつです。
また、人とのつながりを大切にする一面も魅力です。
NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』では、共演した菅田将暉さんと深い絆を築きました。
撮影初日には焼き肉を一緒に食べに行き、役柄のように兄弟のような関係に。菅田将暉さんもインタビューで「井之脇は信頼できる」と語っており、業界内での人望の厚さが伝わります。
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さらに、代表作『義母と娘のブルース』シリーズでは継続出演し、作品を支える存在として視聴者に愛されました。
医療ドラマ『アンサング・シンデレラ』や刑事ドラマ『教場』シリーズなど、幅広いジャンルで欠かせない存在となり、役柄ごとに全く異なる顔を見せてくれるのも魅力です。
彼の役作りは単なる演技にとどまらず、体作り・技術習得・人間関係構築まで含めた総合的な姿勢。
そのストイックさと人柄が、作品にリアリティを与え、多くのファンを惹きつけています。
最新作『べらぼう』から未来への挑戦まで
2025年現在、井之脇海さんは**NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』に出演中。
小田新之助役として登場し、これで大河出演は4作目。
若手ながら着実に大河の常連俳優として地位を築いています。
NHKアーカイブ : 井之脇海
さらに同時期にはテレビ東京ドラマ『晩餐ブルース』**で金子大地さんとW主演を務め、幅広い世代から注目を集めています。
映画では、2024年公開の主演作『ピアニストを待ちながら』が話題に。
音楽的な背景を活かした役どころで、ファンからも「まさに彼にしかできない」と絶賛されています。
また、舞台『リプリー、あいにくの宇宙ね』では、ヨーロッパ企画の上田誠さん脚本・演出によるSFコメディに挑戦。
舞台にも年間1本出演することを自らのルールとしているほど、演劇への情熱も強い俳優です。
プライベートでは、山登り愛好家として知られ、40歳までに海外の高山登山を目標にしているとのこと。
また、料理好きでもあり、低温調理器を使ったレシピを共演者に紹介するなど家庭的な一面も。
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こうした素顔は、作品で見せるシリアスさとのギャップとしてファンからも好感を集めています。
将来的には再び映画監督に挑戦する意欲もあり、「日常のささやかな幸せ」をテーマにした作品を撮りたいと語っています。
俳優・音楽家・監督・舞台人という多彩な顔を持つ井之脇海さん。
今後も国内外での活躍が期待され、さらなる飛躍から目が離せません。
まとめ
井之脇海さんは、子役時代から才能を開花させ、ピアノや映画監督といった多方面で実績を積み重ねてきました。
ストイックな役作りと温かい人柄で、共演者や監督からも信頼される存在です。
現在は大河ドラマ『べらぼう』や主演映画・舞台などで大活躍中。
さらに山登りや料理といった趣味も魅力を深めています。
今後の挑戦は俳優業にとどまらず、再び監督としての作品制作も視野に。
多彩な才能を持つ井之脇海さんの歩みから、これからも目が離せません。