細田佳央太さんという俳優は、静かに、けれど確実に“実力派”の階段を登り続けています。
子役から始まった長いキャリア、母子家庭で育った価値観、そして息抜きでもあり人生の一部でもあるバスケ愛。
さらに、東野圭吾スペシャルドラマ『雪煙チェイス』では、広大な雪山で逃走しながら真相を追う難役に挑み、新たな代表作になりそうです。
今回は「細田佳央太のことをもっと知りたい!」という人に向けて、最新出演作、家族の物語、本人の演技哲学まで一気にまとめました。
丁寧で実直な彼の人生が、あなたの胸にもきっと響きますよ。
最新作『雪煙チェイス』で見せる“23歳の現在地”とは?
2026年1月2日・3日にNHKが2夜連続で放送する東野圭吾スペシャルドラマ『雪煙チェイス』は、細田佳央太さんのキャリアにとって“新たな勝負作”になるでしょう。
身に覚えのない強盗殺人容疑で追われる大学生・脇坂竜実を演じる細田佳央太さんは、これまでの素朴で心優しい青年役とは一味違い、極限状態で生き抜く必死さや、人を信じようとする強さを体現します。
共演はムロツヨシさん、仲間由紀恵さん、醍醐虎汰朗さん、恒松祐里さんなど手堅い実力派揃い。
ムロツヨシさんとのW主演という肩書きも、大きな期待と成長の証です。
PR TIMES : 東野圭吾氏のベストセラー『雪煙チェイス』がスペシャルドラマになって年明け放送決定!
舞台は雪山。
足跡が消える、吹雪で視界が奪われる、誰も信用できない──そんな状況下で竜実は「自分のアリバイを握る謎の女性スノーボーダー」を探し続けます。
むーたんスピード感とサスペンスの緊張が走り続ける展開は、観る者を一気に物語へ引き込んでいきます。
細田佳央太さんがこの作品で特に問われるのは、“人の弱さと強さを同時に演じる”こと。



逃げたい気持ち、立ち向かう決意、希望が揺れる瞬間──その全てが繊細に積み重なってこそ竜実という人物が成立します。
『町田くんの世界』での純真さ、『ドラゴン桜』での繊細さ、『七夕の国』での大胆な挑戦。
これらを経た23歳の演技が、雪煙の中でどんな輝きを放つのか楽しみで仕方ありません。
家族とバスケと温泉と──“素の細田佳央太”をつくるもの
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— NHKアーカイブス (@nhk_archives) December 11, 2025
明日お誕生日🎂
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12月12日は俳優の #細田佳央太 さんのお誕生日です。おめでとうございます!
NHKアーカイブスでは、「川獺(かわうそ)(2016)」大河ドラマ「どうする家康(2023)」など、細田佳央太さんが過去に出演された作品、インタビューをご紹介しています。https://t.co/cWX6065CHX pic.twitter.com/Gt9yCAP1wo
細田佳央太さんの魅力は、演技の幅だけではありません。
人柄そのものに、芯の強さとあたたかさが宿っています。
まず大きいのが“家族への想い”。
母子家庭で育ち、「母に幸せに育ててもらった」と語る素直さ。
そして「家族は命懸けで守りたい」と言い切る潔さ。



彼の真っすぐな価値観は、この家庭環境から育まれたものだと言えるでしょう。
次に欠かせないのがバスケットボール。
中学3年間は部活で汗を流し、高校からは観戦が中心に。



NBA、Bリーグ、さらには解説動画まで、熱心にチェックする“ガチ勢”です。
SNSで試合の感想を投稿していたところ、NHK『熱血バスケ』や『WEEKLY NBA』への出演オファーが届いたというエピソードは、好きなことにまっすぐ向き合う彼らしい話です。
NHKアーカイブ : 細田佳央太
そして最近のブームは温泉。
忙しい現場が続く中でも「いい温泉に行きたい」「パジャマやアイマスクは必ず持参する」と、心身のケアを徹底。
睡眠・食事・お風呂という“3つの柱”が整ってこそ、演技に集中できると語ります。
こういう生活の話題をきっぱり言ってくれるのも、彼の実直さそのものです。
周囲とくだらない話をして笑い合い、恋バナも大好物。



信頼できる人には自分の心を全開で見せるタイプで、人間関係もていねいに築く姿勢が伝わってきます。
スター俳優なのに“肩の力の抜け方”が自然で、そこに魅力がにじみます。
“演技の鬼”と呼ばれる理由|デビューから現在までの歩み
4歳から芸能活動をスタートし、アミューズ所属で子役期を過ごした細田佳央太さん。
順風満帆に見える一方で、中学生時代は「オーディションに落ちまくっていた」と語る苦しみも経験しています。
この“挫折の積み重ね”が、今の演技力の土台になっているのは明らかです。
転機は2019年。
映画『町田くんの世界』の1000人超オーディションで主人公に抜擢された瞬間でした。
オーディションでは“本気すぎて倒れそうになるほど”の熱演。



石井裕也監督に強烈な印象を残し、一気に注目の新人俳優へと躍り出ました。
an・an web : 細田佳央太「小中学生の頃はオーディションに落ちまくって…」 ブレイクまでの道のり



ここから複数の新人賞を受賞し、キャリアの歯車は一気に加速します。
その後の作品選びがまた潔い。
『花束みたいな恋をした』のナチュラル演技、『線は、僕を描く』の静けさ、『七夕の国』の“映像化不可能への挑戦”、そして朝ドラ『あんぱん』──どれも安易な道ではないのに、正面から挑んでいく姿勢が光ります。
さらに彼の演技には“理詰めと直感”が同居します。
石橋を叩いて渡る慎重さと、役に飛び込む大胆さ。
この二面性が、作品ごとに違う表情を生み、結果として「役ごとに別人みたい」と言われる所以になっています。
そして何より立派なのは、“業界の働き方改革を人生目標にしている”ところ。
撮影現場で働く全員の健康や睡眠を守りたいと語り、ウェルビーイングな環境づくりを本気で考えている。
23歳にしてこの発言力。
彼が長く続く役者人生を見据え、本気で未来まで考えている証です。
CLASSY ONLINE : 【細田佳央太さんインタビュー】「〝ウェルビーイング〟は僕の大きな目標と重なる考えだと思っています」
まとめ
細田佳央太さんという俳優は、作品ごとに進化し続ける“変幻自在の表現者”です。
最新作『雪煙チェイス』での追走劇、家族やバスケへの深い愛情、そして演技に向かう誠実な姿勢──すべてが彼をただの若手俳優ではなく、**「これから10年を担う存在」**に押し上げています。
● 最新作で見られる新境地
● 家族・趣味・生活習慣がつくる人間的魅力
● 子役から積み重ねた“演技の軌跡”
どこを切っても真剣勝負。
細田佳央太さんは、これからさらに大きく跳ね上がる俳優です。
次の作品も楽しみにしていてください。









