広瀬すずさんといえば、数々の映画やドラマに出演する国民的女優。
でもその裏に、約8年間も本気でバスケットボールに打ち込んでいた時代があるのは、意外と知られていないかもしれません。
姉のチームに入ったことがきっかけで始めたバスケは、彼女にとって“ただの習い事”ではなく、人生の軸ともいえる存在だったのです。
今回は、そんな広瀬すずさんのバスケにまつわる3つの物語──
青春、涙、そして今も続く“推し活”をテーマに、過去のインタビューや公式メディアの情報をもとに振り返ってみましょう!
物語① 青春:小2から中学まで、本気で打ち込んだ「司令塔」時代
広瀬すずさんがバスケットボールを始めたのは、小学2年生のとき。
実は最初は本人の希望ではなく、姉・広瀬アリスさんの所属チームの人数が足りず、代わりに出場したことがきっかけでした。
でも、いざ始めてみると、すぐにその楽しさと奥深さに夢中になっていったそうです。
それから中学3年生の途中まで、約8年間、真剣にバスケと向き合い続けました。
特に、小学6年生のときには、東海地区大会で4位入賞という快挙を達成。
当時のチームがいかに強かったかがわかりますね。
ポジションはポイントガード。
まさに“司令塔”として、全体を見渡しながら試合を組み立てる役割を担っていました。
この経験は、視野の広さや判断力を育てるうえで非常に大きかったと、後に本人も語っています。
中学に進学しても、強豪チームで同じメンバーと共に戦い続け、練習や大会の日々に明け暮れていました。
彼女自身、「負けず嫌いで、負けるとめちゃくちゃ機嫌が悪かった」「勝ったときはすごく嬉しかった」と、当時の感情を包み隠さず語っており、まさに青春を全力でバスケに注いでいたことが伝わってきます。
物語② 涙:芸能デビューと引き換えに失った“最後の大会”
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2012年、広瀬すずさんは「ミスセブンティーン2012」でグランプリを受賞し、芸能界デビューを果たしました。
しかし、スポットライトを浴びるようになったその一方で、彼女の胸の内には大きな葛藤があったといいます。
大学新聞のインタビューでは、「将来はバスケの監督になりたかった。芸能の仕事が好きになれなかった時期があった」と、本音を語っています。
大学新聞 : 第36号(平成29年10月10日発行)女優 広瀬すずさん
特に心残りだったのは、中学3年生の夏。
芸能活動との両立が難しくなり、部活を途中で辞めざるを得なかったことで、最後の大会に出場できなかったのです。
これは、広瀬すずさんにとって今でも“最大の後悔”として心に残っているそうで、「最後までチームメイトと一緒に本気でやりたかった」と当時の悔しさを率直に明かしています。
毎日一緒に練習し、汗を流してきた仲間と、あの夏の最後の試合に立てなかったこと。
それは、どんなに芸能界で成功しても、簡単には埋められない気持ちだったのでしょう。
演技の道へ進むための一歩として必要だった選択ではあるものの、青春の象徴でもあったバスケとの別れは、彼女の人生に深い影を落とした瞬間でもあったのです。
物語③ 今の推し活:日本代表を現地で応援!続くバスケ愛
学生時代にプレイヤーとして全力でバスケットボールに取り組んでいた広瀬すずさんですが、そのバスケ愛は今も少しも冷めていません。
むしろ、“応援”という形で、彼女はさらに深く日本のバスケット界と関わっています。
2021年から3年連続で、テレビ朝日系「バスケSPブースター」に起用。
全国中継される代表戦の顔として、コメントやナビゲーターとしても活躍しています。
2023年に沖縄で開催されたFIBAワールドカップでは、自ら現地へ足を運び、日本代表を直接応援。
「正直、待ってました!って感じです」と語るほど、本人にとっても大きなイベントだったことがわかります。
試合中の選手たちの姿に、昔の自分を重ねているのかもしれませんね。
さらに、2024年のドキュメンタリー映画『BELIEVE 日本バスケを諦めなかった男たち』では、ナレーションを担当。
バスケットボールキングのインタビューでは、「一人のファンとして、とても光栄だった」と語っており、彼女が“本気の推し活”をしていることが伝わってきます。
Basketball KING : BELIEVE 日本バスケを諦めなかった男たち』のナレーションを担当した広瀬すずさん「勇気をもらいました」
月刊バスケットボール2024年7月号のインタビューでは、友人とバスケをする時間を大切にしていることも明かされており、「本当はインドア派だけど、やっぱり体を動かすと楽しい」と語っています。
彼女にとって、バスケットはただの過去ではなく、“今”を支える大切な存在であり続けているのです。
まとめ
広瀬すずさんのバスケ人生には、全力で駆け抜けた“青春”、断腸の思いで手放した“涙”、そして現在も続く“応援”という3つの軸がはっきりと存在しています。
芸能界で輝きを放つ今も、視野の広さや瞬時の判断力といった“司令塔”としての感覚は健在。
彼女が「自分の見えている世界がちょっと広い」と語るように、バスケは広瀬すずという人物の土台をつくった、かけがえのない存在なのだと感じさせられます。