かつて“迷惑系YouTuber”として世間を騒がせたへずまりゅう(本名:原田将大)さん。
そんな彼が2025年7月の奈良市議会議員選挙で堂々の3位当選を果たしたニュースは、多くの人を驚かせました。
さらに議員報酬を公開したり、「へずまりゅう」の通名使用を市議会で正式に許可されたりと、話題は尽きません。
本当に彼は更生し、政治家として新しい一歩を踏み出したのか?
その裏側や注目の活動を、わかりやすく解説していきます!
奈良市議会議員に初当選!その裏側とは?
2025年7月20日、奈良市議会議員選挙でへずまりゅう議員は8,320票を獲得し、全体3位で初当選を果たしました。
選挙活動中からSNSをフル活用し、80万人のフォロワーに向けて政策や想いを発信してきたのが勝因の一つといえるでしょう。
従来型の選挙戦に加え、ライブ配信や動画投稿を駆使し、若い世代からの支持を得たことが特徴です。
注目を集めたのは、当選後すぐに議員報酬(約60万円)の明細をXで公開したこと。
「奈良市民の血税は無駄にしない」という決意を示しつつ、「透明性のある政治」を実践している点は他の議員にはなかなか見られません。
スポニチアネックス : へずまりゅう氏 「初の議員報酬に震えました」報酬支給明細を公開し決意新た「血税は無駄にはしません」
もちろん賛否は分かれ、「パフォーマンスでは?」という批判もありますが、それでも市民に政治を“見える化”する姿勢は、従来の政治家像を覆すものといえます。
さらに、本名「原田将大」ではなく「へずまりゅう」で活動することを市議会で正式に許可されたのも大きな話題。
父親と交わした「悪名を美名に変える」という約束を果たした形です。
批判を恐れず“過去の名前”で勝負する姿は、彼の決意の表れともいえるでしょう。
かつての迷惑系動画から一転し、いまや市民代表として挑戦する姿勢が注目されています。
鹿保護活動と市民への具体的アクション
何度でも言います。
— へずまりゅう (@hezuruy) September 2, 2025
日本にメガソーラーパネルは不用だ。
中国製品のガラクタは撤去しろ。 pic.twitter.com/TpG0o7pOqp
へずまりゅう議員の最大の特徴は、口だけでなく実際に行動していることです。
2024年から奈良公園で鹿の保護パトロールを月25日間も続け、朝から夕方まで歩き回る生活を送ってきました。
この継続力は、かつての派手なイメージからは想像できないほど真面目な取り組みです。
その成果として、2025年1月に奈良へ完全移住し、市民の一員として活動を本格化。
さらに奈良県が鹿への暴行を禁止行為に追加する条例改正を実現させるなど、政策面でもしっかり成果を出しています。
これはSNSでの発信や現場の声を行政に届ける行動力のたまものです。
また、2.7億円のK-POPイベントに対する批判を発信し、結果的に2.4億円の削減を実現したと主張している点も話題となりました。
スポニチアネックス : 奈良パトロール中のへずまりゅう、億単位の血税使う「K-POPイベント」疑問視 県庁に直談判
SNSを通じた“チェック機能”としての役割を果たしているともいえ、市民からは「市民目線で物事を見ている」という評価が広がりつつあります。
政策面では、給食費や保育費の無償化、動物愛護、メガソーラー建設反対、水資源保護などを掲げており、従来の「迷惑系」というイメージとは真逆の“市民生活重視”スタイルにシフト。
特に動物愛護や自然保護といったテーマは支持を得やすく、若い世代やファミリー層からの関心も高まっています。
地道な活動を続ける姿勢が、彼の「更生の証」として市民に伝わっているのです。
維新との対立と“本当の更生”の評価
一方で、へずまりゅう議員の活動にはまだまだ賛否両論があります。
特に注目されているのが、日本維新の会との対立です。
選挙ドットコムのインタビューで「影の働きかけがあったのではないか」と発言し、政党との関係性について一石を投じました。
政治の世界では敵を作るリスクもありますが、あえて言及するのは忖度しないスタイルを貫いているともいえるでしょう。
さらに、彼の“更生”を本当に信じるかどうかは人それぞれ。過去の行為を知る人からは「信用できない」との声も根強くあります。
しかし、本人は能登半島地震でのボランティア体験をきっかけに変わったと語っています。
被災者から「へずまりゅうさんを応援すると他の人に怒られる」という言葉を聞き、自分の行動が周囲に悪影響を与えていたと反省。
そこからの行動の変化は、確かに一貫して“市民のため”を意識したものに変わっています。
今後の課題は、この姿勢をどれだけ長く続けられるかという点です。
「過去を乗り越えた更生の政治家」なのか、「話題性だけの一発屋」なのか、評価はこれから数年の実績次第といえるでしょう。
とはいえ、少なくとも2025年現在、へずまりゅう議員はSNS発信力と現場行動力を武器に、市民から注目される新しいタイプの議員として存在感を放っています。
まとめ
かつて世間を騒がせた元迷惑系YouTuber・へずまりゅうさんが、今や奈良市議会議員として透明性ある政治や鹿保護活動に取り組んでいるのは事実です。
まだ批判や不安の声もありますが、「悪名を美名に変える」挑戦を本気で続けている姿勢は注目に値します。
これから彼がどのような実績を積み重ね、市民に信頼される議員へ成長していくのか――
その動向は今後も目が離せません。