2025年のバレーボール世界選手権に日本代表セッターとして選出された永露元稀(えいろ・もとき)選手。
高校時代はミドルブロッカーとして全国3冠を達成し、大学進学後にセッターへ転向という異例のキャリアを歩んできました。
さらに192cmという日本では稀有な長身セッターとして注目を集めています。
本記事では、永露元稀選手の経歴・プレースタイル・石川祐希との連携まで徹底紹介!
これを読めば彼の魅力が丸わかりです。
高校3冠からセッター転向へ!異例のキャリアと日本代表入りまで
永露元稀選手は福岡県春日市出身の28歳。
小学4年生でいとこに誘われてバレーボールを始め、春日北小学校では三輪ジュニアで基礎を磨きました。
中学では福岡県選抜やオリンピック有望選手に選ばれ、早くからその素質を認められていた存在です。
高校は強豪・東福岡高校に進学し、当時はミドルブロッカーとして全国の舞台で大活躍。
2014年春の高校バレーで全国ベスト4に進出、翌2015年にはインターハイ・国体・春高バレーをすべて制する「全国3冠」を達成しました。
Sportsnavi : 「巧さ」に「高さ」が加わった東福岡 長身選手を鍛え、悲願の春高バレー初制覇
高校時代から日本トップクラスの実績を残した逸材だったといえます。
しかし、大学進学後に彼のキャリアは大きく転機を迎えます。
東海大学でセッターへ転向という異例の選択をしたのです。
J Sports : 永露元稀選手Profile
当初は「長身セッターは難しいのでは」と言われながらも、持ち前の冷静さと向上心で急成長。
大学1年目からU-23、さらにU-21日本代表にも選出され、転向1年目とは思えないスピードで結果を出しました。
大学4年時には主将を務め、チームをまとめる力も発揮。
卒業後はWD名古屋に加入しプロデビューを果たし、2024-25シーズンには大阪ブルテオンへ移籍。
そして2025年からは広島サンダーズの新司令塔としてプレーします。
ネーションズリーグでも米国戦・スロベニア戦にフル出場し、見事な采配で勝利に貢献。
ついに2025年世界選手権の日本代表メンバー入りを果たし、異例のキャリアを切り開いた注目セッターとなりました。
192cmの長身セッター!武器はトスワークとブロック力
🏐#バレーボール🏐
— THE DIGEST (@THEDIGESTweb) July 22, 2025
「国際経験もあまりないし…」男子バレー永露元稀29歳が舞台裏でみせた謙虚さ…192cm長身セッターが世界と戦って獲得した自信【ネーションズリーグ】https://t.co/OCmAAYQfyU
永露元稀選手の最大の強みは、192cmの長身セッターという稀有な存在であることです。
セッターは攻撃を組み立てる司令塔ですが、永露元稀選手は高い位置から安定したトスを供給できるため、アタッカーが打ちやすい形を作ることができます。
さらに336cmの最高到達点と247cmの指高を活かし、ネット際でのブロックでもチームに大きく貢献。
セッターでありながら「守備力も兼ね備えた存在」として評価されるのは、日本代表にとって大きな武器です。
彼のトスワークは、「両サイドに散らしながら真ん中も積極的に使う」バランス感覚が特徴。
相手ブロックをよく観察し、攻撃の選択肢を増やすことでチームのリズムを作ります。
スロベニア戦では序盤からセンターを活かし、相手の守備を崩す采配を披露。
米国戦でもストレート勝利に貢献し、試合を通じて冷静な判断力が光りました。
また、若手ミドルブロッカーの佐藤駿一郎選手とのコンビは特に注目され、永露元稀選手自身も「彼はポテンシャルが高く、練習から積極的に声をかけてくれる」と信頼関係を語っています。
さらに、長身セッターならではの「トスの出所が高い」点も強みです。
相手ブロックに読まれにくく、速い展開から高い展開まで自在に操れるのは永露元稀選手ならでは。
加えて守備面でも高さを生かしてブロックポイントを狙えるため、「攻守両面で存在感を放つセッター」としてチームに欠かせない存在となっています。
石川祐希との連携と人柄!謙虚な姿勢が魅力
永露元稀選手の注目ポイントの一つが、日本代表主将・石川祐希選手との連携です。石川祐希選手は世界トップレベルのスパイカーであり、セッターとのコンビはチーム力を左右する重要な要素。
試合中には石川祐希選手から「チャンスは限られてくる」と厳しい指摘を受ける場面もありましたが、永露元稀選手はそれを素直に受け止め、改善に努めています。
まだ完璧な呼吸ではないものの、着実に精度を高めており、今後の進化が期待されます。
THE DIGEST : 【男子バレー】石川祐希と永露元稀のコンビが合わない場面も…主将がセッターに鋭い指摘「チャンスは限られてくる」
また、永露元稀選手の謙虚で誠実な人柄もファンに愛される理由です。
VNL2025後のインタビューでは「国際経験はあまりない」と率直に語りつつ、「多くの観客の前でプレーできたことは自信になった」と前向きなコメント。
自分を過大評価せず、経験を糧に成長しようとする姿勢が印象的です。
さらに、ライバルであり仲間でもある大宅真樹選手との切磋琢磨も大きな成長要素。
日本代表のセッター陣は層が厚いですが、互いに競い合いながらポジション争いを繰り広げています。
永露元稀選手にとっては大きな刺激であり、プレーの精度向上につながっています。
オフコートでは、周囲とのコミュニケーションを大切にする選手としても知られ、特に若手との信頼関係を築くことに積極的。
佐藤駿一郎選手や他のアタッカー陣とも練習から密に連携を取り、試合に直結する形へつなげています。
SPORTS BULL : 「カッコよすぎて倒れそう」男子バレー日本代表・永露元稀、国宝厳島神社でのナチュラルなオフショットが話題に!
努力家で謙虚な姿勢、そして人間性の良さこそが、永露元稀選手という選手を特別な存在にしているのです。
まとめ
永露元稀選手は、192cmの長身を武器にする異例のセッター。
高校時代の3冠達成から大学での転向、日本代表での活躍まで、まさに努力と挑戦でキャリアを切り開いてきました。
石川祐希選手との連携強化や国際舞台での経験を通じて、今後さらに成長が期待される存在です。
2025年世界選手権では、日本代表の新たな司令塔としてどんな活躍を見せてくれるのか——要注目です!





