ドラマ好きも音楽好きも「これ誰!? めっちゃ良い!」となった曲——それがCreepy Nutsの主題歌『二度寝』。
TBSドラマ『不適切にもほどがある!』の世界観とピタッとハマったことで、放送当時からSNSでも話題を独占しました。
「いつ作られた?」「誰が作詞作曲してる?」「なぜあのドラマに合うの?」など、気になる疑問を“全部まとめて”わかりやすく解説します。
制作秘話、歌詞の狙い、ラストのサプライズ出演まで、この記事を読めば『二度寝』の魅力をまるごと理解できる完全ガイドです!
どうやって『二度寝』は生まれた?制作背景とドラマとの“最強マッチ”を徹底解説
『二度寝』が誕生したのは、TBS系金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』の主題歌オファーがきっかけ。
2024年1月27日に配信されたこの曲は、Creepy Nutsにとって“初めてのTBSドラマ主題歌”。
実はこのタイアップ、ドラマの企画段階から「Creepy Nutsに歌ってほしい」と強く想定されていたほどの“イメージ的ドンピシャ”だったと言われています。
ドラマは、昭和の体育教師・市郎(阿部サダヲ)が1986年から令和へタイムスリップし「正しさ」「コンプラ」「価値観の変化」と向き合う物語。
むーたん時代のギャップと価値観の揺れ……。



このテーマと、Creepy Nutsが得意とする“日常の揺らぎ”や“価値観のズレ”をユーモラスかつリアルに描く作風が完璧に重なったことで、主題歌に抜擢されました。
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楽曲の作詞はR-指定さん、作曲はDJ松永さん。
DJ松永さんが作る疾走感&エモーショナルなトラックに、R-指定さんが“昔話のモチーフ”を散りばめた遊び心満載のリリックを乗せることで「時間」と「時空のズレ」というドラマの核を軽やかに表現。
とくにR-指定さんの言葉選びは、変わり続ける“令和の正しさ”に怯えつつも、どこか笑いながら生きる現代人を象徴しており、視聴者の共感を一気に掴みました。
さらに、プロデューサー磯山晶氏は「“のびしろ”“ばかまじめ”を聴いて、ちょっと世知辛さを知った大人が前向きにがんばる感じが好きだった」と語っており、ドラマの本質とCreepy Nutsの音楽性が最初から驚くほど噛み合っていたことが分かります。
その結果、主題歌としての機能性はもちろん、ドラマのストーリーそのものを補完する“もう一つの物語”として高く評価される楽曲となったのです。
誰が作った?R-指定×DJ松永の“技術と人生”が詰まった音の正体
『二度寝』の作詞はR-指定さん、作曲・プロデュースはDJ松永さん。
この分担はいつものCreepy Nutsと同じですが、実はこの曲は“2人のキャリアが最も成熟したタイミング”で生まれたと語られています。
まずR-指定さんは、UMB大阪大会5連覇、全国大会3連覇という史上初の功績を持つラッパー。
2020年代に入ってからは『のびしろ』『よふかしのうた』など、バトルとは違う“言葉の情緒”を表現するスタイルにも絶大な支持を獲得しています。



彼が書いた『二度寝』の歌詞には、昔話の比喩、時の流れ、人生の迷いといったテーマが散りばめられており、まさに**「ラッパーとして成熟したからこそ書けるリリック」**となっています。
一方のDJ松永さんは、2019年DMC世界チャンピオンに輝いた日本最高峰のDJであり、音楽プロデューサー。
10代でDJ活動を始め、世界大会制覇、東京オリンピック閉会式出演という大舞台を経験し、トラックメイカーとしても脂が乗り切った時期に制作されたのが『二度寝』です。
DJ松永さんはこの曲について「疾走感とエモさの両立」を意識したと語っており、イントロから一気にリスナーを掴むドライブ感、そしてサビでの広がりのあるメロディ構成が特徴。



ヒップホップでありながら、J-POPリスナーにも刺さりやすい“普遍性”があり、ドラマ主題歌としての役割を強く意識したアレンジが施されています。
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2人が出会ったのは10代のイベントで、当時は“怖い人が多い中、同じくビビっていた者同士”。
そこから世界大会優勝や日本武道館公演まで上り詰めたコンビが、令和の人気ドラマで主題歌を務めるに至る——この物語自体が『二度寝』の説得力を大きく高めています。
つまり『二度寝』は、R-指定さんとDJ松永さんが積み上げてきた**「スキル」「人生」「人間味」**すべての集大成とも言える一曲なのです。
2024年ラストで話題沸騰!ドラマ最終回の“サプライズ出演”と視聴者の反響
『二度寝』がさらに注目を集めるきっかけとなったのが、2024年3月29日放送のドラマ最終回。
なんとCreepy Nuts本人がサプライズ出演し、昭和の卒業式シーンで「二度寝」をライブパフォーマンスするという“神演出”が話題に。
SNSでは放送直後から「最高すぎる」「鳥肌立った」「ドラマの完成度が爆上がりした」と大絶賛が続出しました。
Creepy Nutsはこれまで、曲が物語のラストを彩ることはあっても、ドラマ本編に出演するパターンはほとんどありません。
しかし今回の出演は、ドラマ制作陣から「2人が歌うことで物語が完成する」という熱いオファーがあり実現したものだと言われています。
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昭和の体育館セットにCreepy Nutsが突然現れ、主人公・市郎たちの青春の締めくくりを祝うかのように歌い上げる——この“ストーリーとリアルが融合した瞬間”は、多くの視聴者の記憶に残りました。
さらに興味深いのは、Creepy Nutsの歌詞がドラマのメッセージと完全に重なっていた点。



市郎の“不器用で昭和的な価値観”と、令和で生きる人々の“正しさへの息苦しさ”。



この2つが交差するテーマを、『二度寝』のリリックが優しく包み込むように描いているのです。
また、この最終回出演によって音楽サブスクの再生数も急増。
「ドラマ見てから曲を好きになった」という新規ファンも多数生まれ、Creepy Nutsの認知度は一気に上昇しました。
Creepy Nutsが積み上げたキャリア、ドラマのストーリー、そしてライブパフォーマンスがすべて一つの線でつながった——最終回はまさに**「Creepy Nutsの魅力が最大化された瞬間」**と言えるでしょう。
【まとめ】
『二度寝』は、Creepy Nutsの2人が積み重ねてきた経験と、ドラマ『不適切にもほどがある!』のテーマが奇跡的に噛み合って誕生した、まさに“必然の主題歌”。
R-指定さんの言葉の深さ、DJ松永さんの世界水準のトラック、そして2人の人間味が生んだ楽曲は、ドラマの世界観を見事に補完し、最終回のサプライズ出演でさらに伝説化しました。
Creepy Nutsは今、ヒップホップ界でもドラマ界でも**「令和を代表する音楽ユニット」**として進化し続けています。









