日本代表バスケットボール界に、今まさに新しい風が吹いています。
その中心にいるのが、20歳の若き逸材・ジェイコブス晶選手。
203cmという恵まれた体格に加え、アメリカ、日本、オーストラリアで鍛えられたグローバルな経験が彼の武器です。
現在はNCAA・ハワイ大学に在籍しながら、パリ五輪では最年少でA代表入りを果たすという快挙も!
そんなジェイコブス晶選手の人生は、横須賀とハワイ、そして夢への挑戦で彩られています。
今回は彼のこれまでの軌跡と、熱い想いをカジュアルにご紹介します!
横須賀から世界へ!「家庭の絆」が育んだバスケ少年時代
ジェイコブス晶選手のルーツは、神奈川県横須賀市。
アメリカ人の父と、日本人の母の間に生まれた彼は、幼いころから日本語と英語が飛び交うグローバルな家庭で育ちました。
生後間もなくアメリカ・カリフォルニア州へ移住し、家族で新たな生活をスタート。
母親がバスケットボール好きだったこともあり、自然とジェイコブス晶選手も4歳でボールを手にし、地元のユースチームでプレーを始めます。
母と一緒に練習したり、姉や妹と遊びながら体を動かしたりと、家族との時間がバスケットの基礎をつくっていきました。
しかし、2020年のパンデミックで状況は一変。
カリフォルニアではバスケ活動がほぼ停止に。
そこで彼が選んだのが“帰国”という道でした。
母方の祖母が暮らす横浜を拠点に、通信制の東京インターハイスクールに通いながら、高校卒業の資格を取得。
そして同時に、横浜ビー・コルセアーズU18に加入し、国内でも頭角を現します。
その実力と可能性が認められ、2021年9月にはわずか17歳5ヶ月でBリーグの特別指定選手に。
11月にはデビューを果たし、Bリーグ最年少出場記録を塗り替える快挙となりました。
人生のターニングポイントは、家族とバスケへの情熱が導いた結果だったのです。
NBAアカデミーで飛躍!“世界基準”の経験値を身に付けた日々
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— アディダス ジャパン (@adidasJP) July 31, 2025
"自分の目標である、最高のレベルで戦うことに向けて、大きな後押しになってくれると確信している。"
ダイナミックなプレーで人々を魅了する、ジェイコブス晶。
スリーストライプスと共に新たなステージへ🏀 @Akira_Kumagai4 pic.twitter.com/952tYM6oow
Bリーグでの華々しいデビューから約1年後、ジェイコブス晶選手は次なるステージへとステップアップします。
それが、オーストラリアにある「NBAグローバルアカデミー」への入学でした。
このアカデミーは、アメリカ国外の若き才能を育てる世界屈指の育成機関。
2022年10月、彼は日本人として初めてこのアカデミーに合格。
周囲の環境は完全に“世界基準”。
練習の質、強度、そして国際的な視野の広がりは、ジェイコブス晶選手にとって大きな刺激となりました。
言語や文化の壁をものともせず、彼は努力を重ね、プレーの幅と自信を確実に深めていきます。
そして2023年、NCAAディビジョンI所属のハワイ大学マノア校に進学。
1年目から公式戦28試合に出場し、着実に存在感を発揮しました。
ハワイ大学を選んだ理由については、「日本に近く、アメリカでの経験も活かせる、ちょうどいいバランスだった」と話しており、家族との距離感や安心感も大切にしている様子がうかがえます。
背番号は“34番”。
これは憧れのNBAスター、ヤニス・アデトクンボと同じ番号であり、自身の誕生日“4月13日”とも関連しています。
プレースタイルも“万能型ウイング”として、外からのシュートだけでなく、アグレッシブなドライブやリバウンドもこなせる器用さが光ります。
アメリカ、日本、オーストラリアという3つのバスケ文化が混ざり合い、今のジェイコブス晶という選手が形づくられているのです。
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パリ五輪で大舞台デビュー!“未来の日本代表”としての存在感
2024年、ジェイコブス晶選手は20歳という若さで日本代表Aチームに初選出され、いきなり世界最大級の舞台・パリオリンピックに出場することになりました。
日本代表最年少というプレッシャーの中でも、彼は堂々とプレーし、グループリーグ3試合すべてに出場。
特にフランス戦では、90-94という僅差の試合展開の中で得た経験について、「自分の課題と可能性がはっきり見えた」と振り返っています。
もちろん、まだ成長途上の段階でもあります。
Sportiva : バスケ日本代表とパリ五輪での経験をジェイコブス晶が語る 同世代の仲間たちへの思い
代表合宿ではトム・ホーバスHCから「フィジカル面がやや不足している」と指摘されたこともありましたが、同時に「次に呼びたい選手の一人」として高評価も得ていました。
実際、2025年のオランダ戦では、わずか21分の出場で15得点2リバウンドの好成績を記録し、着実に代表内でのポジションを確立しつつあります。
また、代表合宿中には、憧れの存在である渡邊雄太選手と交流する機会もあり、「いろいろ話してもらえて、本当に嬉しかった」と語るなど、人間的にも着実にステップアップ。
今の目標は、ハワイ大学でのNCAAトーナメント出場と、代表でのさらなる飛躍。
将来的にはNBA挑戦という夢も掲げています。
彼の努力と成長には、周囲の期待がますます高まっており、日本バスケの次世代を牽引する存在として目が離せません。
まとめ:ジェイコブス晶の未来が、日本バスケの希望になる!
バスケットボールに人生を懸けてきたジェイコブス晶選手のストーリーは、まさに“国境を越えた情熱の結晶”。
横須賀で生まれ、カリフォルニアで育ち、日本で花開き、ハワイで鍛え、そして世界を舞台に躍動する姿は、日本バスケの新時代を象徴する存在です。
「今はまだ通過点。もっと成長して、日本代表の中心になりたい」と語るその目は、すでに未来を見据えています。
彼の成長と活躍が、日本バスケの明日を照らす光になる──。
そんな希望を胸に、これからのジェイコブス晶に注目です!