近年、ドラマや映画で「この人、演技がすごすぎる…」と視聴者の記憶に強烈な爪痕を残す俳優・酒向芳(さこう よし)さん。
フジテレビドラマ『うちの弁護士はまたしても手がかかる』での存在感ある演技や、大河ドラマ『どうする家康』の明智光秀役で、一気に注目度が高まりました。
実は酒向芳さん、59歳でブレイクした“遅咲き俳優”。
50代まで演劇一本で食べられず、それでも舞台に立ち続けてきた苦労人です。
本記事では、そんな酒向芳さんがなぜ66歳の今も輝き続けているのか、その経歴・代表作・ブレイク理由を、やさしくわかりやすく解説していきます。
🌈酒向芳の経歴が異色すぎる|舞台一筋で積み重ねた50年
酒向芳さんの俳優人生は、いわゆる「順風満帆」とは真逆の道でした。
岐阜県出身で、小学生の頃に観た劇団の芝居に心を打たれ、「役者になる」と決意。
しかし、文学座・青年座・無名塾といった名門劇団のオーディションはすべて不合格。
むーたん多くの人が心折れてしまう場面ですが、酒向芳さんは諦めませんでした。
映画『上海バンスキング』に感銘を受け、オンシアター自由劇場に入団。
以降は『マクベス』『クスコ-愛の叛乱-』など、硬派な舞台作品に次々と出演します。
退団後は自ら劇団を立ち上げ、演出まで手がけるなど、完全に“舞台の人”として生きてきました。
しかし現実は厳しく、50歳になるまで役者一本では生活できなかったと本人も語っています。



それでも別の仕事に逃げることなく、「これしかできないから」と舞台に立ち続けた姿勢こそが、後の評価につながる最大の土台でした。
派手な成功はなくても、積み重ねた年数と経験は本物。
この“厚み”こそが、酒向芳さんという俳優の最大の武器なのです。
🌈59歳でブレイクした理由|『検察側の罪人』の怪演がすべてを変えた
酒向芳さんの転機となったのが、2018年公開の映画『検察側の罪人』。
木村拓哉さん、二宮和也さんという国民的スターに囲まれながら、酒向芳さんは老夫婦殺害事件の被疑者・松倉重生という極めて難しい役を演じました。
この役がとにかく強烈。
善悪の境界が曖昧で、どこか人間臭く、観る側に不快感すら残す存在感に、 「主演を食った」「助演男優賞級」 と絶賛の声が相次ぎます。



驚くべきことに、この重要な役はオーディションで勝ち取ったもの。



長年舞台で磨いてきた表現力が、映像の世界で一気に開花した瞬間でした。
デイリー新潮 : 「検察側の罪人」怪演で注目 「酒向芳」が役者として一本立ちは50歳の時
以降、『ガンニバル』『MIU404』『最愛』など話題作への出演が続き、**“怪演ができる名バイプレイヤー”**として一気に知名度が上昇します。
酒向芳さん自身は「売れたと思っていない」と語りますが、59歳で評価され、60代で需要が爆発した俳優という事実は、多くの人に勇気を与えています。
🌈酒向芳の演技が刺さる理由|「演じるのではなく、出す」という哲学
話題の超弩級バトルロワイヤル『#イクサガミ』 に
— ホイチョイ的映画生活~この一本~ (@hoichoi_channel) November 29, 2025
出演されておられます酒向芳さんがゲストに登場!
役者一本で生活できるようになったのは50歳を過ぎてからという酒向さん。
試行錯誤を重ね、たどり着いた演技論とは?👀
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酒向芳さんの演技が「怖いほどリアル」と言われる理由は、その独自の演技哲学にあります。
転機となったのは、イギリス人演出家から言われた一言。
「演じるな。出せ」
この言葉により、酒向芳さんは「役になりきる」のではなく、自分の中にある感情や残忍性、弱さを引き出す演技へと変わっていきました。
TBSラジオ : 「演じるのではなく、出す」俳優・酒向芳の演技論
大河ドラマ『どうする家康』で演じた明智光秀もその代表例。
残忍さと知性が同居する新しい光秀像を作り上げ、「本能寺の変」でのセリフや表情は視聴者に強烈な印象を残しました。
本人も「残忍性は誰の中にもある」と語り、それを否定せず“出す”ことがリアルにつながると考えています。
サライjp : いぶし銀の明智光秀、酒向芳さんが語る「信長に殴られた場面の秘話と本能寺の変」【どうする家康 満喫リポート】秘話発信編
また、プライベートでは非常に謙虚。
54歳で結婚し、現在は妻と息子を大切にする父親でもあります。
「家では皿洗いもトイレ掃除もする」 という言葉からも、役柄とのギャップが伝わってきます。
この人間味こそが、酒向芳さんの演技に深みを与えている最大の理由でしょう。
スポニチアネックス : 「どうする家康」明智光秀役・酒向芳 「家に帰ればトイレ掃除もする」
🌈まとめ
酒向芳さんは、50年以上舞台で積み重ねた経験を武器に、59歳で花開いた遅咲き俳優です。
派手な若手時代もなく、長年食えない時期を過ごしながらも、演劇への情熱を失わず続けてきた結果が、現在の評価につながっています。
・舞台一筋で培った圧倒的な演技力
・『検察側の罪人』での怪演による大ブレイク
・「演じるのではなく、出す」という唯一無二の哲学
これらが重なり、66歳の今も第一線で求められる存在に。
2026年放送の『うちの弁護士はまたしても手がかかる』でも、その存在感は健在。
酒向芳さんという俳優は、これからも“静かに、しかし確実に”視聴者の心を掴み続けていくでしょう。









