12月12日は、歴史的にも文化的にも特別な出来事が重なった1日です。
世界では「パリ協定」が採択され、気候変動対策が本格的に始まった日。
そして日本では、「今年の漢字」が発表されることで知られる**“漢字の日”**でもあります。
さらに、子どもの権利を守る「児童福祉法」の公布や、人気グルメ“明太子”にまつわる記念日など、暮らしに身近なトピックスも盛りだくさん。
国際平和・文化・生活の節目が詰まった12月12日の出来事を、やさしく振り返ってみましょう!
🕊️ 世界が動いた日──西安事件・ケニア独立・パリ協定
12月12日は、世界の政治と平和に大きな影響を与えた日としても記憶されています。
1936年、中国で張学良・楊虎城らが蔣介石を拉致した**「西安事件」が発生。
国共内戦の停止と「抗日民族統一戦線」の結成を促し、後の第二次国共合作**のきっかけとなりました。
むーたんこの出来事がなければ、中国の抗日体制は遅れていたとも言われています。
一方、1963年には東アフリカの国・ケニア共和国がイギリスから独立。



この日は「ジャムフリ・デー(独立記念日)」として祝われ、アフリカにおける脱植民地化の象徴とされています。
さらに2015年には、フランス・パリで開かれたCOP21で**「パリ協定」**が採択。



196カ国が地球温暖化防止に合意し、人類共通の環境課題への第一歩を刻みました。
こうして12月12日は、平和・独立・地球の未来に関わるターニングポイントとして、世界史に深く刻まれています。
🇯🇵 日本の転換点──児童福祉法公布と文化の光
日本でもこの日は、社会と文化の面で重要な節目を迎えた日です。
1947年、戦後日本の再建期に**「児童福祉法」が公布されました。
翌年4月から施行され、すべての子どもの健全な成長を守る法律として今も続いています。



12月12日はその「公布記念日」**でもあり、子どもの権利を再確認する日でもあります。
また、映画監督の小津安二郎が1903年のこの日に誕生。
しかも1963年の同じ日が命日という、まさに**“生と死が重なる映画人”**です。



『東京物語』『麦秋』など、日本映画史に残る名作を残し、没後60年を経た今も国内外で再評価が進んでいます。
そのほか、1961年には旧軍人グループによる**「三無事件」が発覚し、戦後日本の民主主義が問われた出来事も。
社会の制度・文化・思想の面で、日本に新しい価値観をもたらした日**といえるでしょう。
✨ 身近な話題と記念日──漢字・明太子・バッテリーの日!
12月12日には、私たちの生活に寄り添うユニークな記念日も数多く制定されています。
まず有名なのは、「漢字の日」。
語呂合わせの「いい(1)じ(2)いち(1)じ(2)」にちなみ、日本漢字能力検定協会が制定しました。



毎年、京都・清水寺で発表される**「今年の漢字」**は、ニュースの締めくくりとしてすっかり定番ですね。
また、「明太子の日」でもあります。
1914年に日本で初めて「明太子」という言葉が新聞に登場した日で、山口県下関市の前田海産が制定。
食文化の象徴ともいえる記念日です。
さらに、「バッテリーの日」もユニーク。



野球のピッチャーが1番、キャッチャーが2番で「1・2・1・2」と読めることに由来します。
他にも「ダズンローズ・デー」「杖の日」「5本指ソックスの日」など、12という数字のリズムを楽しむ日でもあるんです。
12月12日は、遊び心と感謝の気持ちが詰まった記念日ラッシュの日なのです!
🌸 まとめ
こうして振り返ると、12月12日は**「世界の変革」と「文化の温もり」が同居する1日です。
国際社会ではパリ協定や独立の節目を、日本では児童福祉や文化芸術の発展を祝う日。
そして清水寺では、“一年を漢字一文字で振り返る”**日本らしい風習が人々の心を結びます。
地球の未来から私たちの暮らしまで、さまざまな視点で「平和」「学び」「感謝」を考えられる12月12日。
今年も、**あなたにとっての“今年の漢字”**を思い浮かべてみてはいかがでしょうか?









