12月9日は、国際的な記念日が集中する特別な日。
世界では「国際腐敗防止デー」や「ジェノサイド犠牲者を想起する国際デー」が定められ、社会の公正や平和を考える節目となっています。
日本では名作『坊っちゃん』で知られる**夏目漱石の命日「漱石忌」**にあたる日でもあります。
また、IT革命の象徴である「マウスの誕生日」や、日本初の世界遺産登録など、文明・文化の発展に関わる出来事も多い日。
さあ、12月9日の歴史をひもといてみましょう!
🕊️ 世界が動いた日「国際デー」と歴史的出来事
12月9日は、国連が定めた**「国際腐敗防止デー」です。
2003年、この日「腐敗防止条約」が採択され、世界各国が公務員の汚職撲滅や透明な社会づくりを誓いました。
同時に、「ジェノサイド犠牲者の尊厳を想起する国際デー」でもあり、過去の悲劇を忘れず平和を築く決意を新たにする日です。
むーたんこの日はまた、アフリカのタンザニアが独立を果たした記念日でもあります。
1961年、旧イギリス領タンガニーカが自由を勝ち取り、その後ザンジバルと合併して現在のタンザニアへと発展しました。
さらに1979年12月9日、WHOが天然痘の根絶**を確認。



人類が歴史上初めて伝染病を克服した瞬間でした。
まさに12月9日は、人類の理想と努力が形になった日。
平和・正義・科学の進歩が交わる、象徴的な1日なのです。
💻 技術・文化が花開いた「マウス誕生」と「漱石忌」
1968年12月9日、アメリカのダグラス・エンゲルバート博士が世界初のコンピュータマウスを発表しました。
これが後に「The Mother of All Demos(すべてのデモの母)」と称される歴史的プレゼンです。



マウス、ウィンドウ、ハイパーテキストなど、今日のIT社会の原型がここで示されました。



もしこの日がなければ、私たちは今もキーボード操作に追われていたかもしれません。
一方、日本ではこの日が**「漱石忌」。
文豪・夏目漱石が1916年に没した命日です。
『こころ』『吾輩は猫である』など、日本文学の礎を築いた漱石。
その鋭い人間洞察とユーモアは、今も読み継がれています。
さらに、12月9日は1975年の「障害者の権利宣言」採択にもちなむ「障がい者の日」**にも重なります。
文化、技術、福祉――すべてが進歩を象徴するこの日は、人間の知恵と優しさが光る一日です。
🏯 日本の歴史とスターたちの誕生日
日本でも12月9日は忘れがたい出来事が多い日です。
1941年、中国が日本・ドイツ・イタリアに正式に宣戦布告。



この瞬間、日中戦争は世界規模の第二次大戦へと拡大しました。
1967年には、東京の顔だった都電銀座線が廃止。
馬車鉄道時代から85年続いた銀座の風景に、静かに幕が下りました。
また1974年、田中角栄首相が金脈問題で辞任。



後を継いだ三木武夫首相は“クリーン政治”を掲げ、日本の政治史に新風を吹き込みました。
そして1993年、日本初の世界遺産登録が決定!



法隆寺、姫路城、屋久島、白神山地が同時登録され、文化と自然の両面で世界に認められた記念日です。
この日生まれの著名人も豪華。
皇后雅子様、高橋一生、ISSA、落合博満、上村愛子、ジュディ・デンチ(イギリスの女優)など、分野を越えて多彩な才能が輝いています。
12月9日は、**“挑戦と伝統が交差する日”**と言えるでしょう。
🌟 まとめ
12月9日は、正義と知恵、文化と挑戦が共鳴する1日。
国際社会では腐敗防止や人権尊重の歩みが進み、ITの世界ではマウス誕生が未来を切り開きました。
日本では夏目漱石の精神や世界遺産登録など、伝統と革新が共に息づく出来事が並びます。
今日という日を通して、「過去から何を学び、次の世代へどうつなぐか」を改めて考えたいものです。
12月9日――人類の努力と創造が光る記念日です。









