日本映画界を代表する俳優・佐藤浩市さん。
渋さと存在感だけでなく、家族への思いや社会へのまなざしの深さでも多くのファンを惹きつけています。
近年とくに注目されているのが、妻・広田亜矢子さんと続けている「フレンドホーム」という里親活動。
そして2026年放送のスペシャルドラマ『119エマージェンシーコール2026 YOKOHAMA BLACKOUT』では、伝説の指令管制員“レジェンド”として人間の価値に迫る物語に挑戦します。
本記事では、佐藤浩市さんがなぜ里親活動を続けるのか、その背景や実話エピソード、さらに最新出演ドラマの見どころまでわかりやすく紹介します!
なぜ佐藤浩市は里親活動「フレンドホーム」を続けるのか?その理由と心の変化
佐藤浩市さんが5年以上続けている社会貢献活動――それが「フレンドホーム」です。
これは東京都の制度で、乳児院や児童養護施設で暮らす子どもを、週末や長期休みに自宅へ迎え入れ、家庭的な時間を体験してもらう活動。
俳優として多忙な中でも続けている理由には、深い背景があります。
むーたんきっかけは、妻・広田亜矢子さんが長年続けていたボランティア活動。



彼女は海外の子どもたちの支援や、児童養護施設にいる子どものための「無料で美容施術を受けられるプロジェクト」などに携わっており、佐藤浩市さんもその姿勢に強く影響を受けたと言われています。
夫妻はこれまでに約20人もの子どもを自宅に迎えたそうで、活動を続ける中で佐藤浩市さん自身にも大きな変化が生まれたそうです。
印象的なのは、声の小さかった女の子のエピソード。
最初は蚊の泣くような声しか出せなかった彼女が、2年近く経つ頃には明るく話せるようになった――その成長を目の当たりにしたとき、「家庭という場が子どもの未来を変える」ことを強く実感したと語っています。
また、佐藤浩市さんはこの活動を通じて、自身の内面にも気づきがあったと話します。
撮影現場から帰宅しても、頭の中は仕事モードのまま。
しかし、自宅に子どもがいることで「気持ちの切り替え」が自然にできるようになり、俳優としてだけでなく“人としての成長”を感じたと言います。
活動の先にあるのは、派手さとは無縁の、静かで誠実な思い。



「週末だけでも家庭の雰囲気を感じられたら、子どもの未来に小さな変化が起きる」。



その信念こそ、佐藤浩市さんがフレンドホームを続ける一番の理由なのです。
こども家庭庁 : 広げよう「里親」の輪
“伝説の管制員”に込めた思い──『119エマージェンシーコール2026』堂島信一という人物像
NHK 総合 29日(土) 午後4:45
— NHKドキュメンタリー (@nhk_docudocu) November 28, 2025
ファミリーヒストリー 佐藤浩市 ~父・三國連太郎が背負い 生きた道を~
📱NHKプラスで配信予定💻https://t.co/wbDUd1z7yb
2026年1月3日放送のスペシャルドラマ『119エマージェンシーコール2026 YOKOHAMA BLACKOUT』で佐藤浩市さんが演じるのは、「レジェンド」と呼ばれるベテラン指令管制員・堂島信一。
横浜市消防局の司令課3係を率いる主任で、誰よりも現場を理解し、部下の信頼も厚い存在です。
このドラマでは大みそかの横浜を舞台に、慌ただしい通報処理の中で「AI管制員」の導入を巡る“人 vs. AI”という現代的なテーマが描かれます。
そんな中で発生する大規模停電。
通信が混乱し、救急要請が殺到する状況で、堂島がどう判断し、どう人々を救うのかが物語の軸となります。



佐藤浩市さん自身がインタビューで語っているように、彼は「人間の弱さや苦しさに興味がある俳優」。



AIでは拾えない人間の感情、迷い、葛藤――その奥にある“人が人を救う力”こそ、彼が表現したい部分なのだと思います。
FRIDAY DIGITAL : 【全文公開】佐藤浩市が語る 名優の原点…映画の力を信じて「まだまだ若い人には負けたくないから」
堂島信一というキャラクターは、ただの指令員ではありません。
経験の重みがあり、時代の変化に戸惑いながらも、現場の声を信じて動く骨太な人物。



人の命が関わる仕事だからこそ、AIに任せきれない現実が存在する。



そのギリギリの境界で戦う姿こそ、佐藤浩市さんの演技力がもっとも輝くポイントです。
また、本作の主演・清野菜名さんや瀬戸康史さんなど若手との共演も見どころのひとつ。
レジェンドとして彼らを支えながらも、時に厳しく、時に温かく導く姿は、現実の佐藤浩市さんの“後進育成”の姿勢とも重なります。
このドラマを通じて佐藤浩市さんは、「AI時代における人間の価値とは何か」を問いかけています。
堂島信一という役は、まさに今の時代に必要な“人間の強さ”を体現する存在なのです。
苦難と成長のキャリア──三國連太郎との確執・無名時代・そして転機
佐藤浩市さんの俳優人生には、華やかな側面だけでなく、多くの苦しみと葛藤がありました。
とくに有名なのは、父・三國連太郎さんとの関係です。
小学5年生のとき、父から「今日から他人だ」と告げられたエピソードはあまりにも有名。
若い頃は「三國連太郎の息子」と見られることに反発し、父への複雑な思いを抱えていました。
そんな中、20代後半には仕事が激減。



バイトをしようとしたところ、事務所に止められ、社長から借りた20万円で生活した時期もあったと語っています。



華やかな二世俳優というイメージとは裏腹に、地道で厳しい下積みが続いたのです。
Forbes JAPAN : 俳優・佐藤浩市の仕事論──なくならないものを大事にせよ
転機となったのは、阪本順治監督との出会い。
父と観た映画『どついたるねん』をきっかけに縁が生まれ、1994年の『トカレフ』で新境地に到達。
「佐藤浩市はこんな演技もできるのか」と評価が一変しました。
これが現在の幅広い役柄につながる大きなターニングポイントとなりました。



その後は映画『四谷怪談』や『64 -ロクヨン-』などで日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を2度獲得し、名実ともに日本映画界のトップへ。



そして近年は綾野剛さんなど若手俳優に「アマチュアの鎧を着たプロであれ」という名言が語り継がれ、影響力はますます大きくなっています。
ORICON NEWS : 藤浩市インタビュー『日本映画界への熱い想い 若手もベテランも考えて行動しなければならない』
父との関係も、晩年には和解し共演も果たしました。
十三回忌には「昨日のことのように三國の話ができた」と語るなど、長い時間をかけて、深い絆へと変わっていきました。
華やかなキャリアの裏には、耐え、もがき、ぶつかりながら成長してきた佐藤浩市さんの姿があります。
そしてその経験が、現在の“人間を深く見つめる演技”につながっているのです。
⭐まとめ
佐藤浩市さんは、俳優としてだけでなく、里親活動「フレンドホーム」を続ける温かな人間性でも多くの人から尊敬されています。
AI時代の“人間の価値”を描く最新ドラマ『119エマージェンシーコール2026』では、伝説の指令管制員という重責ある役に挑戦。
これまでの経験がすべて詰まった作品になりそうです。
ポイントは3つ!
- 子どもの未来を変えるために続けるフレンドホーム活動
- “人間の力”を信じた堂島信一役での挑戦
- 苦難と成長を経た俳優人生の深み
これからも、佐藤浩市さんの演技と人生から目が離せません。









