演歌の世界で、これほど長く第一線を走り続ける歌手はそう多くありません。
その中でも水森かおりさんは、日本全国の景色と人の想いを丁寧に歌い続け、ついに紅白23年連続出場という偉業を積み重ねました。
デビュー30周年を迎える2025年は、ご当地ソングの女王としての集大成の年。
華やかな表舞台の裏には、下積みの苦労、家族の支え、さらには声の病気との闘いまで、決して平坦ではない道のりがありました。
この記事では、水森かおりさんの歩みを「紅白」「ご当地ソング」「家族」という3つの切り口で、わかりやすくまとめてご紹介します。
■ 紅白23年連続という“異次元の記録”と歩み
水森かおりさんの名前を語るうえで、**「紅白歌合戦への連続出場」**は欠かせない大きな軸です。
2003年の『鳥取砂丘』で初出場して以来、一度も途切れることなく23年間。
これは演歌歌手の中でもトップクラスの記録で、単なる出演ではなく「毎年、全国に届ける年末の顔」として完全に定着しています。
とはいえ、最初から順風満帆だったわけではありません。
デビュー後6年間はヒットに恵まれず、レコード会社から契約打ち切り寸前まで追い込まれた苦しい時期がありました。
その中で2002年の『東尋坊』が初のブレイク。
翌年の『鳥取砂丘』で一気に花開き、紅白出場につながりました。
徳間Japan : 水森かおりProfile
水森かおりさんの歌の魅力は「景色が見える歌」とよく言われますが、紅白ではその世界観が毎回ステージ演出と見事に合わさり、ひとつの“物語ステージ”として視聴者を引き込んできました。
むーたんさらに凄いのは、年を重ねても決して守りに入らず、常に挑戦し続けてきた姿勢です。



衣装の話題性、ご当地テーマの幅、歌い方の進化、そのすべてに意欲が感じられます。
2025年も23回目の出場が決定し、節目の30周年イヤーとして、どんな新しい表現を見せてくれるのか大きな注目が集まっています。
**「積み上げた23年の重み」**こそ、水森かおりさんという歌手の最大の証です。
■ ご当地ソング全国制覇の裏にある努力とこだわり
45都道府県舞台に164曲、すべての「ご当地」に感謝 水森かおりデビュー30年の軌跡https://t.co/6cgPhudJsr
— 産経ニュース (@Sankei_news) October 24, 2025
30周年の記念作品は、御堂筋や法善寺の水掛不動などが登場する「大阪恋しずく」。ご当地ソングでは自身初の「幸せ演歌」だという。
水森かおりさんを象徴するのが、**「ご当地ソングの女王」**という肩書きです。
これまでに歌ってきたご当地ソングはなんと45都道府県164曲。
スポーツ報知 : 「ご当地ソング女王」水森かおりの野望は全国制覇! デビュー30年目51歳「ここまで来たら…」残すは福岡&徳島
さらに全国28自治体で観光大使やアンバサダーを務め、地域に根ざした歌の魅力を誰よりも広く届けてきました。
その原点は、2002年〜2004年に続けてヒットした『東尋坊』『鳥取砂丘』『釧路湿原』の3作。



この頃からファンの間で「次はどんな歌?」ではなく**「次はどこ?」**という質問が出るようになり、ご当地ソングの流れが確立していきました。



単に土地の名前を入れているだけではなく、その土地の空気感、匂い、人の気持ちまで歌い上げるのが水森かおりさんらしいところです。
また、長年タッグを組む作曲家・弦哲也さんの存在も非常に大きいポイント。
弦哲也さんは彼女の父親の飲み仲間で、幼い頃から顔を合わせてきた間柄。
水森かおりさんは弦哲也さんを**「恩人」**と語り、デビューから30年近く続く信頼関係の中で音楽性を磨き続けてきました。
音楽の世界で、これほど長く同じ作曲家と歩む歌手は稀です。
2025年のデビュー30周年記念曲『大阪恋しずく』でも、これまでにないチャレンジを見せるなど、まだ新しい表現を探している姿勢がはっきりわかります。
地域への敬意を欠かさず、土地の魅力と人生の情景を歌に昇華する。
これこそが“ご当地ソングの女王”と呼ばれる理由です。
■ 父への深い想いと家族の支え、そして病気との闘い
水森かおりさんのキャリアを語るとき、家族の存在は欠かせません。
特に父親は、彼女の歌手人生を最初から支え続けた存在です。
自動車部品工場を営みながら、娘の活動を誰よりも応援し、コンサートにも必ず足を運んでいたそうです。
その父は2020年7月、84歳で逝去。
デビュー25周年という節目の年に父を亡くすという大きな悲しみの中、水森かおりさんは歌い続ける道を選びました。
2025年に放送されたNHK「ファミリーヒストリー」では、父の生き方や家族の歴史が紹介され、水森かおりさんが涙しながら語る姿が大きな話題になりました。
家族の温かい支えが、厳しい演歌の世界を長く歩む原動力になっていたことは間違いありません。
その裏で、誰にも言えない苦しみもありました。
2016年、彼女は**ジストニア(発声障害)**を発症。



低音が思うように出ず、歌手として致命的な症状に悩まされ、治療やリハビリを重ねても改善が見えない時期が続きました。



2025年のインタビューで初めてこの事実を明かし、多くのファンが衝撃を受けたほどです。
めざましmedia : 【初告白】水森かおり(51) 原因不明の…知られざる“歌手生命の危機”「歌うことがつらかった」デビュー30周年で振り返る
それでも水森かおりさんは歌うことをやめませんでした。
症状と向き合いながら、できることを一つずつ積み上げた結果、こうして再び第一線で活躍しています。
明るいキャラクターの裏にある努力と強さは、胸を打つものがあります。
「家族の応援と、自分の意志でつかんだ歌手人生」──それが今の水森かおりさんを形作っています。
■ まとめ
水森かおりさんは、華やかな歌手生活の裏で、苦難、努力、家族の支え、そして病気との闘いまで、実に濃い人生を積み重ねてきました。
ご当地ソングで全国を旅するように歌い続け、ついには紅白23年連続出場という大記録を達成。
デビュー30周年を迎える今、彼女の歩みはますます輝きを増しています。
地域への愛情、家族への想い、歌への情熱。
そのすべてが水森かおりさんという唯一無二の歌手を作り上げています。
この記事が、彼女の魅力を知るきっかけになれば幸いです。
2025年第76回NHK紅白歌合戦 出場歌手
総合司会 : 有吉弘行 / 綾瀬はるか
/ 今田美桜 / 鈴木奈穂子アナウンサー
紅 組 50音順(カッコ内は出場回数)
- アイナ・ジ・エンド (初)
- あいみょん (7)
- ILLIT (2) 幾田りら (初)
- 石川さゆり (48) 岩崎宏美 (15)
- CANDY TUNE (初) 坂本冬美 (37)
- 髙橋真梨子 (7) ちゃんみな (初)
- 天童よしみ (30) 乃木坂46 (11)
- HANA (初) Perfume (17)
- ハンバート ハンバート (初)
- FRUITS ZIPPER (初)
- MISIA (10) 水森かおり (23)
- LiSA (4)









