サカナクションが放つ最新曲「怪獣」が、いま音楽シーンで圧倒的な存在感を放っています。
アニメ『チ。―地球の運動について―』の主題歌として話題を呼び、ストリーミングは2億回を突破。
さらに 12年ぶりの紅白歌合戦(2025年)出場を決めたことで注目が一気に加速 しました。
本記事では、なぜ「怪獣」がここまで刺さるのか、その背景、山口一郎さんの“うつ病との共生”から生まれた創作の物語、そして紅白出場の理由までをわかりやすく深掘りします!
「怪獣」がここまで刺さる理由|うつ病との共生から生まれた“リアルな音”
サカナクション「怪獣」が多くのリスナーに刺さる最大の理由は、山口一郎さん自身のリアルな人生が音に宿っているからです。
この曲は、アニメ『チ。―地球の運動について―』という重厚なテーマとリンクしつつ、山口一郎さんが うつ病と共に生きる中で生まれた“現在進行形の苦悩と希望” をそのまま閉じ込めた楽曲です。
音楽ナタリー : サカナクション「怪獣」MVで山口一郎は何に抗っているのか / &TEAMからの最高なホワイトデーの贈り物
山口一郎さんは2022年に体調を崩し、のちにうつ病と診断され約2年間ライブ活動を休止しました。
音楽業界を支えるために奔走したコロナ禍で心身のバランスを崩したことを本人が語っており、NHKスペシャルでもその過程が丁寧に描かれています。
むーたん長く音楽を続けてきた彼でさえ「燃え尽き症候群」を避けられなかったという事実は、多くの人の胸を打ちました。



そして復帰後の山口一郎さんは、「鬱病と共生しながら歌を書く」という新しいフェーズに入ります。
「怪獣」はまさにその象徴で、“自分の中にいる怪獣=病や葛藤” を正面から描きつつ、力強いビートとエレクトロサウンドで〈前に進もうとする意思〉を表現。
閉塞感と希望が同居するこの構造が、作品全体を深く、そして刺さるものにしています。
さらに、アニメ『チ。』との相性も抜群です。
同作は、信念や探求心のために人生を懸ける人々を描いています。
抑圧の中でも未来を求めるストーリーと、「怪獣」が描く“内なる闘い”が完璧に噛み合い、作品への没入感を高めています。
結果として、音楽性・物語性・山口一郎さんの人生、このすべてが一本の線でつながった楽曲 になっており、それこそが「怪獣」が時代に刺さる理由なのです。
紅白2025出場の理由|山口一郎の決断にあった「迷い」と「覚悟」
本日はサカナクション紅白出場決定を祝して!!
— K次郎 (@546Kjiro) November 14, 2025
怪獣紅白バージョンです!
心からお祝いと感謝を申し上げます!!!
もういくつ寝ると大晦日。#サカナクション #NHK紅白 pic.twitter.com/P2BRQ5geq7
サカナクションの 12年ぶりとなる紅白歌合戦(第76回・2025年)の出場 は、多くのファンにとってサプライズでした。
山口一郎さん自身が「紅白に出るかどうか、最後まで迷っていた」と明かすように、今回の決断は簡単なものではありませんでした。
迷いの背景には、山口一郎さんが抱えるうつ病があります。
病と共に歩む日々の中で、彼には「テレビの場で自分たちの音楽がどう伝わるのか」という不安が常にあったといいます。



この言葉からは、表舞台に立つことのプレッシャーと、完璧さを求めてしまう職業病のような感覚が読み取れます。
しかし、その不安を溶かしたのがファンの存在です。
山口一郎さんは「病気や様々な理由で苦しんでいる方の力になっている実感があった」と語っています。



自分が音楽を続けることで誰かの支えになっている——この確信が、紅白出場への大きな後押しとなりました。
もう一つの理由は、“バンドとしての18年”が生んだ強い絆です。
サカナクションのメンバーは、活動休止の間も山口一郎さんを支え続けました。
山口一郎さんは「5人で見る景色がまだ新しく、変わらないまま変わり続けられる自信が生まれた」と語り、バンドとしての再出発を紅白で示すことに意味を見出しています。
さらに、「怪獣」が2億再生を突破する大ヒットとなり、アニメ『チ。』の主題歌として新規層も一気に増加。
音楽的にも社会的にも「今こそサカナクションがステージに立つべきタイミング」が整いました。
つまり紅白出場は、山口一郎さんの覚悟/バンドの結束/楽曲の追い風 の三つが交差した“必然の決断”だったと言えます。
サカナクションの経歴と現在地|活動休止から完全復活へ
サカナクションは2005年に北海道で結成され、2007年にメジャーデビュー。
フォーク×エレクトロ×ロック を融合した唯一無二の音楽性で支持を集め、2013年には初の紅白出場を果たしました。
しかし活動が順調だった裏で、山口一郎さんの心身は徐々に疲弊していました。
2022年5月、ライブ後に体調を崩し、翌月うつ病と診断。



7月にはライブ活動休止を発表し、約2年間表舞台から姿を消します。



バンドにとっても、ファンにとっても、このブランクは大きなものとなりました。
転機となったのは2024年のアリーナツアー「turn」。
山口一郎さんはこのツアーで復活を果たし、会場では涙ぐむ観客も多く見られました。
NHKスペシャルでは山口一郎さんの日常や治療、音楽との向き合い方が赤裸々に描かれ、多くの視聴者から反響が寄せられました。
さらに2025年には全国ホールツアー「怪獣」を開催し、追加公演も決定。
ここからは完全に“攻めのサカナクション”が戻ってきた印象です。
音楽フェスでも常にヘッドライナー級の存在感を放ち、彼らのライブは「音響の実験場」と呼ばれるほど高い完成度で知られています。
サカナクションが支持される理由は、単なる音楽性の高さだけではありません。
音楽と様々なカルチャーが混ざり合うイベント「NF」プロジェクト をはじめとしたカルチャーイベントの開催や、大型オンラインライブへの挑戦など、常に新しい表現を追い求める姿勢が魅力のひとつ。
サウンド・ビジュアル・テクノロジー・アートを横断する活動は、邦楽ロック界でも突出した存在です。
そして今、彼らの中心にあるのは「怪獣」を生んだ現在地。
山口一郎さんの人生と音楽、そしてバンドの歩みが1本の線でつながり、サカナクションは“復活”ではなく“進化”を遂げたバンドとして新しいステージへ向かっています。
【まとめ】
サカナクション「怪獣」は、山口一郎さんが病と共に歩きながら創り上げた“いまのサカナクション”を象徴する曲です。
アニメ『チ。』との相乗効果や圧倒的な音楽性に加え、彼自身の人生が深く反映されていることで、より強い説得力と感情の揺さぶりが生まれています。
さらに、紅白2025出場という大舞台で披露される可能性が高い今、サカナクションは再び大きな波を起こそうとしていると言えるでしょう。
今後の活動からも目が離せません。
2025年第76回NHK紅白歌合戦 出場歌手
総合司会 : 有吉弘行 / 綾瀬はるか
/ 今田美桜 / 鈴木奈穂子アナウンサー
紅 組 50音順(カッコ内は出場回数)
- アイナ・ジ・エンド (初)
- あいみょん (7)
- ILLIT (2) 幾田りら (初)
- 石川さゆり (48) 岩崎宏美 (15)
- CANDY TUNE (初) 坂本冬美 (37)
- 髙橋真梨子 (7) ちゃんみな (初)
- 天童よしみ (30) 乃木坂46 (11)
- HANA (初) Perfume (17)
- ハンバート ハンバート (初)
- FRUITS ZIPPER (初)
- MISIA (10) 水森かおり (23)
- LiSA (4)









