俳優として独自の存在感を放ち続けるオダギリジョーさん。
そして、透明感あふれる美しさと芯の強さで知られる女優香椎由宇さん。
二人が出会ってから17年——映画のように静かで、時に涙のある日々を共に歩んできました。
結婚、出産、そして悲しい別れを経て、いまもお互いを支え合いながら新たなステージに挑み続けるオダギリ夫妻。
この記事では、そんな**“本物の絆”で結ばれた二人の軌跡**と、2025年現在の活動をやさしくまとめます。
運命の出会いと結婚|「パビリオン山椒魚」で始まった物語
オダギリジョーさんと香椎由宇さんの出会いは、2006年公開の映画『パビリオン山椒魚』。
不思議な世界観の中で共演した二人は、撮影を通じてゆっくりと距離を縮めていきました。
互いに芸術性を重んじ、群れず、個を大切にする性格がぴったりと重なったといわれています。
そして2008年2月16日、二人が同じ誕生日という運命的なタイミングで結婚を発表。
オダギリジョーさんが32歳、香椎由宇さんが21歳という年齢差11歳のカップルでした。
NEWSポストセブン : 《公の場に7年ぶり登場》女優・香椎由宇を支えた“家族愛”、悲しみ寄り添った夫・オダギリジョーは「20代を家族に捧げてくれてありがとう」
結婚当初、メディア露出を極力避け、家庭を静かに守る姿勢を貫いた二人。
その一方で、作品を通じて“自分の言葉で語る”ことを何より大切にしてきました。
香椎由宇さんはインタビューで「彼はすごく自由で、でも誠実」と語り、オダギリジョーさんも「彼女の存在が、自分の表現のバランスを保ってくれる」と話しています。
華やかな芸能界でありながら、互いの個性と尊重をベースに築かれた関係。
“静かな夫婦愛”を貫く姿勢は、多くのファンの共感を呼び続けています。
愛と喪失の年月|二人が乗り越えた悲しみと絆
˗ˏˋ 📸写 真 館📷ˎˊ˗
— 映画『兄を持ち運べるサイズに』公式 (@ani_movie1128) October 16, 2025
兄の得意料理"焼きそば"
味付けにはこだわりがあって・・・
。・。・#中野量太 監督 最新作
『#兄を持ち運べるサイズに』11.28 FRI#柴咲コウ #オダギリジョー #満島ひかり#青山姫乃 #味元耀大#兄サイズ pic.twitter.com/A42pqrhOJV
2011年に長男、2014年に次男が誕生し、幸せな家庭を築いていたオダギリジョーさんと香椎由宇さん。
しかし、2015年4月、次男が1歳9日でこの世を去るという悲劇が二人を襲います。
死因は絞扼性イレウス。
あまりに突然の別れに、夫妻は長い時間をかけて悲しみを受け止めていきました。
公の場で詳細を語ることはほとんどありませんでしたが、オダギリジョーさんは後年、「人の痛みを感じることが、作品を深くする」と語っています。
この経験が、のちの監督作『ある船頭の話』や『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ』に反映されているとも言われます。
香椎由宇さんもまた、母として、そして女優として静かに歩みを続けました。
2016年には三男が誕生し、再び笑顔を取り戻した二人。
悲しみを超えた絆は、以前よりも強く、穏やかに育まれていきます。
人生の喜びと喪失、光と影。
二人の17年は決して順風満帆ではなかったけれど、だからこそ**「本当の強さと優しさ」**を感じさせる関係なのです。
新しい挑戦へ|49歳・オダギリジョーの現在と夫婦のこれから
2025年、オダギリジョーさんは俳優としても監督としても“第二章”を迎えています。
最新作『兄を持ち運べるサイズに』(11月28日公開)では、家族を振り回すダメな兄という難しい役どころを演じ、柴咲コウさんや満島ひかりさんと共演。
監督・中野量太さんによる実話ベースの感動作として注目を集めています。
ORICON NEWS : 柴咲コウ×オダギリジョー×満島ひかり、家族をやり直す4日間を描く映画『兄を持ち運べるサイズに』予告映像
また、自ら脚本・監督・編集を手がけた『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』では、異色のユーモアと社会性を融合。
国内外で高い評価を得ており、まさに**「表現者オダギリジョー」の真骨頂といえるでしょう。
一方の香椎由宇さんも、映画やナレーション、ブランドとのコラボなど、活動を少しずつ再開。
母としての時間を大切にしながら、心に響く作品を選び続けています。
LEEや婦人画報のインタビューでオダギリジョーさんは「僕ら夫婦は表に出るタイプじゃない。でも、支え合ってる」と語っています。
お互いを束縛せず、それぞれの人生を尊重する関係。
まさに“静かなる理想の夫婦像”**として、多くの人に勇気を与えています。
🌿まとめ
デビューから25年以上、常に独自の道を歩み続けるオダギリジョーさん。
そして、そのそばで変わらず支え続ける香椎由宇さん。
二人が重ねてきた17年は、華やかさよりも誠実さで紡がれた時間でした。
悲しみも、挑戦も、映画のように美しく記憶に残る。
これからも、オダギリ夫妻の歩む一歩一歩に、私たちは静かにエールを送りたくなります。
「愛と喪失を経ても、人生は続く」——その強さを教えてくれる二人の物語です。
映画『兄を持ち運べるサイズに』共演



