俳優・**塩野瑛久さん(しおのあきひさ)**が、2025年秋ドラマ『終幕のロンド・もう二度と会えないあなたに』(フジテレビ)で新たな一面を見せています。
草彅剛さん主演のこのヒューマンドラマで、塩野瑛久さんが演じるのは、嗅覚を失った遺品整理人・矢作海斗。
彼の静かなまなざしや内に秘めた想いが、視聴者の心に深く響きます。
これまでの“若手俳優”の枠を超え、俳優としての成熟期に突入した塩野瑛久さんの現在地を、インタビューや公式情報をもとに徹底解説します。
矢作海斗という男|“においを失った遺品整理人”が象徴する人間味
『終幕のロンド』で塩野瑛久さんが演じる矢作海斗(やはぎ・かいと)は、遺品整理会社「Heaven’s messenger」に勤めるベテラン整理人。
現場歴10年の実力者で、草彅剛さん演じる主人公・鳥飼樹の先輩でもあります。
矢作は嗅覚を失っているという設定が印象的で、ゴミ屋敷や孤独死現場など、一般の人が避けがちな現場にも冷静に対応する姿が描かれます。
塩野瑛久さんはこの役について「“匂いを感じない人”というより、“人の痛みに敏感な人”として演じたい」と語っており、彼自身の繊細な感性が役に重なります。
ドラマでは、亡くなった人の想いと向き合いながらも、どこか自分の“終わり”をも探しているような矢作の姿が胸を打ちます。
また、塩野瑛久さんは現場で**「人間臭さを大切にしたい」と話しており、無表情の奥にある微かな心の揺らぎを丁寧に表現。
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これはまさに、『光る君へ』で演じた一条天皇の繊細さを経たからこそ出せる演技の深みです。
矢作海斗というキャラクターは、“過去の自分を整理する現代の象徴”**でもあり、塩野瑛久さんが“人間ドラマの俳優”として成熟したことを強く印象づける役となっています。
塩野瑛久の歩み|中卒から“劇団EXILEの演技派”へ
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— TVガイドWeb【公式】 (@TVGweb) October 3, 2025
「#終幕のロンド」
制作発表会見REPORT📸
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🎤草彅剛、主演だけでなく
進行役までこなす座長ぶり✨
キャスト陣とのクロストーク
塩野瑛久「回を増すごとに大事になってくる役」
古川雄大「草彅さんが温かくしてくれた」
小澤竜心とはダンスバトル!?🕺🏻https://t.co/wdxvPOGi1W@shumaku_rondo pic.twitter.com/XfD0eNVWhZ
今でこそ知的で落ち着いた印象の塩野瑛久さんですが、その道のりは決して平坦ではありません。
中学卒業後は高校に進学せず、実家のクレープ屋「クレープアン」で働いていたという異色の経歴の持ち主。
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芸能界入りのきっかけは、店の常連客の勧めで応募した**「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」**でした。
そこで審査員特別賞とAOKI賞をダブル受賞し、2012年に俳優デビュー。
翌年『獣電戦隊キョウリュウジャー』でブレイクします。
その後、LDH所属の劇団EXILEメンバーとして活躍の幅を広げ、地上波ドラマや映画、舞台でも確かな存在感を発揮。
端正なルックスだけでなく、「感情の機微を自然に表現できる演技力」が評価されています。
特に2024年のNHK大河ドラマ『光る君へ』では、一条天皇役として静かで凛とした演技を披露。
SNSでは「一条天皇の決定版!」「神秘的で惹きつけられる」と話題になりました。
そんな彼が30歳を迎えた今、『終幕のロンド』では社会の“影”を生きる男を演じることで、塩野瑛久さんという俳優が“優しさ”と“闇”の両方を描ける存在へと進化したことを証明しています。
“人間としての優しさ”を持つ俳優|インタビューで垣間見える素顔
雑誌『Oggi』の人気連載「あきじかん」では、塩野瑛久さんの**“素の優しさ”**がたびたび話題になります。
最近では「ChatGPTに肌荒れの相談をしている」と語り、「本当に優しいんですよね。だから、これからもいろいろ聞こうかなと思っています」というユーモラスな一言も。
几帳面な一面もあり、「Tシャツはおしゃれ着洗剤で洗う」など、ものを大切にする性格がにじみます。
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また、インタビューでは「俳優が年齢を公表することには反対派なんです」とも語り、肩書きや数字に縛られない考え方を示しています。
この発言からは、“常に作品で語りたい”というプロ意識が感じられますね。
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さらに、2025年もOggi.jpでのファッション連載や日韓合作ドラマ『魔物(마물)』など、多彩な活動が続きます。
大河での高評価を経て、カジュアル誌でも愛される理由は、「芯の強さと柔らかさを併せ持つ人間力」にあります。
どんな役でも“塩野瑛久らしさ”がにじむのは、彼が日常の優しさを演技の土台にしているから。
まさに、今が“俳優・塩野瑛久の成熟期”と言えるでしょう。
まとめ
『終幕のロンド』で遺品整理人・矢作海斗を演じる塩野瑛久さんは、これまで積み重ねてきた経験と内面の深さを見事に昇華させています。
中卒から芸能界へ、そして大河を経て月10ドラマへ──その軌跡はまさに“努力と誠実の証”。
30歳という節目に、彼は「人の心を整理する俳優」として新たな次元へ踏み出しました。
これからも塩野瑛久さんから目が離せません。
フジテレビ 『終幕のロンド・もう二度と会えないあなたに』 共演


