北海道発の演劇ユニットTEAM NACSから全国区へと飛び出した俳優・安田顕(やすだけん)さん。
愛称は「ヤスケン」と呼ばれ、演技派としてだけでなく、人柄やエピソードでも常に話題を集めています。
2025年はNHK大河ドラマ『べらぼう』で平賀源内を演じ、さらにWOWOWドラマ『怪物』では主演を務めるなど、キャリアの新たな転機を迎えています。
今回は、安田顕さんの最新出演情報・TEAM NACSとの絆・俳優としての魅力をたっぷりご紹介します!
TEAM NACSと大泉洋との絆、ヤスケンの原点
安田顕さんを語るとき、必ず名前が挙がるのがTEAM NACSです。
1996年、北海学園大学の演劇研究会の仲間たちと結成したユニットで、メンバーは森崎博之さん・大泉洋さん・戸次重幸さん・音尾琢真さん・安田顕さんの5人。
北海道を拠点に活動を始め、地元での舞台やテレビ出演を通じて人気を獲得しました。
特に伝説のバラエティ番組『水曜どうでしょう』では、大泉洋さんとともに出演し、北海道内で爆発的な知名度を得ることになります。
NHKアーカイブ : 安田顕
大泉さんが奔放にボケ倒す一方で、安田顕さんは真面目で控えめ。二人の対照的なキャラクターが絶妙なバランスを生み出し、ファンに愛されてきました。
安田顕さん自身は「自分は不器用」と語ることも多いですが、その実直さが仲間からの信頼を集め、演技にも深みをもたらしています。
TEAM NACSは単なる演劇ユニットではなく、家族のような存在。
互いを支え合いながら全国区での成功をつかんできました。
特に大泉洋さんとの関係性は「盟友」と呼ぶにふさわしく、互いに刺激を与え合い、時に支え合う姿がファンの胸を打ちます。
ヤスケンさんにとってTEAM NACSは、今なお原点であり、成長を続けるための土台なのです。
河ドラマ『べらぼう』平賀源内役で迎えた大きな転機
#ラーゲリより愛を込めて
— Saitoh Masaya (@MS3110) August 11, 2025
安田顕さんが実に良いのよ pic.twitter.com/H9niwMivtM
2025年のNHK大河ドラマ**『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』で安田顕さんが演じるのは、江戸時代を代表する奇才・平賀源内。
発明家、医者、作家として多彩な才能を持ちながら、その破天荒さで時に誤解を受ける人物です。
安田顕さんはこの難役を「俳優人生の転機」と位置づけています。
インタビューでは「計算ではなく、役の中で湧き上がる感情が演技につながった」と語り、これまで積み重ねた経験が役と自然に融合した瞬間を実感したそうです。
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大河ドラマは1年を通して放送されるため、役者にとっては試される場でもあり、注目度の高さから全国的に知名度をさらに広げる大きなチャンスとなります。
TEAM NACSの仲間や大泉洋さんも「安田顕が平賀源内をどう演じるのか楽しみ」と期待を寄せており、ファンの注目度も非常に高い状況です。
これまで安田顕さんは「名脇役」として評価されることも多かったですが、大河での源内役を通じて「主演級の存在感」を放つ俳優へと再評価される可能性があります。
全国の視聴者に「安田顕ここにあり」と強烈に印象づけることでしょう。
『べらぼう』はヤスケンにとって、大きな飛躍のきっかけとなる作品になるはずです。
WOWOWドラマ『怪物』主演と50代での心境変化
2025年、もう一つの注目作がWOWOWドラマ**『怪物』です。
安田顕さんが演じるのは、孤独と復讐心にとらわれた男・富樫浩之。
この役は単なるサスペンスの主人公ではなく、人間の心の奥底に潜む闇や孤独を象徴する存在です。
本人は「自分の中の孤独を埋める作業をしている」と語り、役を通じて人間の業や心の闇と向き合ったことを明かしています。
Web eclat : 【安田顕さんインタビュー】自分自身に対する疑心暗鬼や強い復讐心、そうした思いが”怪物”という心の状態じゃないかと思った
これまでコミカルな役からシリアスな役まで幅広く演じてきた安田顕さんですが、『怪物』ではこれまで以上に重厚で深みのある演技を披露。
まさに50代を迎えた今だからこそ表現できる“渋み”がにじみ出ています。
さらにインタビューでは「体力や記憶力の衰えを実感している」と率直に話しながらも、それを演技に生かす姿勢を見せています。
経験や人生の重みを役に投影することで、視聴者の共感を呼び起こしているのです。
『怪物』というタイトルにふさわしく、今や安田顕さん自身が“怪物的存在感を放つ俳優”となりつつあるのではないでしょうか。
また、並行して映画出演や舞台プロデュース、エッセイの執筆など活動の幅を広げている点も特筆すべきところです。
50代に入ってなお挑戦を続ける姿勢は、多くのファンに勇気を与えています。ヤスケンの進化は、まだまだ止まりそうにありません。
まとめ
安田顕さんは、TEAM NACSの仲間との絆を胸に、俳優としてさらなる飛躍を遂げています。
2025年は大河ドラマ『べらぼう』での平賀源内役、そしてWOWOW『怪物』での主演と、まさに大きな節目。
50代を迎えた今もなお、柔らかいユーモアと誠実さを失わず、多様な役柄に挑み続けています。
これからも「進化し続けるヤスケン」から目が離せません!