俳優として「昼顔」など数々の話題作に出演してきた斎藤工さん。
ですが、彼の魅力は演技だけにとどまりません。
映画監督・写真家・社会活動家としても、多彩な顔を持つのです。
なかでも注目されているのが、被災地や映画館のない地域に映画を届ける「cinéma bird(シネマバード)」という活動。
さらに、監督としても国際映画祭で受賞するなど、クリエイターとして世界から高く評価されています。
今回は、そんな斎藤工さんの監督業とシネマバードの感動秘話を深掘りします!
斎藤工が始めた「シネマバード」とは?
斎藤工さんが2014年から始めた「cinéma bird(シネマバード)」は、簡単に言えば“移動映画館”のこと。
大きなスクリーンと映写機をトラックに積み込み、映画館のない地域や被災地に映画を届ける活動です。
最初の開催は宮城県石巻市で、東日本大震災の被災地に映画を持ち込むことで、地域の人々に“娯楽と心の癒し”を届けました。
その後も福島、熊本、北海道など日本各地で上映イベントを展開。
単なる上映会にとどまらず、地域の人と触れ合いながら、「映画の持つコミュニケーション力」を再確認させる場になっているのです。
FEATURES! : 斎藤工の映画愛の根幹は「面白いものをシェアしたい」という思い――「映画工房」での8年が与えてくれたもの -斎藤工【前篇】
斎藤工さん自身、「面白い映画を独り占めするのではなく、シェアしたい」という思いを原動力にしていると語っています。
映画館がない地域の子どもたちにとっては初めての映画体験となることも多く、上映後には「本物の映画ってすごい!」という声が飛び交うそうです。
まさに、**“映画を通じた心のインフラ”**とも呼べる活動でしょう。
シネマバードは、俳優や監督としてのキャリアを超えて、斎藤工さんの「社会貢献への情熱」を象徴する取り組みなのです。
映画監督として世界が認めた才能
誘拐の日 見始めた
— N子 (@ni_co_movie) August 12, 2025
オリジナル版未見なのでそちらも見てみたい
オリジナル見た方には不評みたいだけど見てないので楽しめてる
斎藤工てこんな情けない役やるんだ?という新鮮さ
どっちが大人でどっちが子供だか分かんない感じが面白い
不思議なバディものって感じかな pic.twitter.com/zU9Rr6CEVn
斎藤工さんは俳優業に加え、映画監督としても高く評価されています。
2019年の映画『blank13』では、第20回上海国際映画祭アジア新人賞部門の最優秀新人監督賞を受賞。
また、2020年にはASIAN ACADEMY CREATIVE AWARDSで最優秀監督賞を獲得し、アジア圏で一躍“映画監督・斎藤工”の名を広めました。
さらに写真家としてもルーヴル美術館で銅賞を受賞するなど、表現者としての幅広さは群を抜いています。
彼の監督としての哲学は明快で、「常に後悔のない、ワクワクするほうを選ぶ」というもの。
Numero TOKYO : 斎藤工インタビュー「後悔のない、わくわくするほうを選ぶ自分でいたい」
自身の世界を狭めないことを大切にし、作品を通じて人の心に残るメッセージを届けています。
『blank13』では父と息子の和解を描き、観客に深い余韻を与えました。
斎藤工さんは「映画は娯楽であると同時に、人を救う力がある」と語っています。
まさにその言葉通り、シネマバードの活動や監督作品の数々は、エンタメを超えた“社会と人をつなぐ表現”として輝きを放っています。
斎藤工の社会貢献と人生哲学
斎藤工さんは「誰かから見た僕は決して主人公ではない」という言葉を残しています。
つまり、自分を大きな存在として見せるのではなく、あくまで社会の中の一人として役割を果たすという姿勢です。
この考え方が、シネマバードや監督業といった社会的な活動に結びついているのでしょう。
with digital : 斎藤工が思う“自分らしく生きていく”ために大切なこと「“誰かから見た僕は決して主人公ではない”と気づいてから楽になった」
また、彼は「メメント・モリ(死を忘れるな)」の精神を大切にしています。
限られた人生の中で後悔しないために、「自分がワクワクする選択をする」ことを信条としており、それが映画や社会活動の原動力になっています。
シネマバードを始めた背景にも「自分だけが幸せになるのではなく、誰かと共有することで世界は広がる」という価値観があるのです。
さらに、発酵食品や一日一食生活といったユニークなライフスタイルも、体調管理を通じて「社会に貢献するための準備」と言えます。
つまり、健康も活動の一部。
こうした哲学的な考え方と生活習慣が、斎藤工さんを“ただの俳優”ではなく、“多面的なクリエイター兼社会活動家”へと成長させているのです。
人々を笑顔にしながら、未来へ映画文化をつなげる存在――それが斎藤工という人物なのではないでしょうか。
まとめ文
俳優としてだけでなく、映画監督・社会活動家としても世界に認められる斎藤工さん。
シネマバードの活動は、単なる上映イベントを超え、映画を通じて地域の人々に希望や絆を届けています。
さらに、国際映画祭での受賞や独自の人生哲学からも分かるように、彼は常に「人と人をつなぐ」ことを軸に歩んできました。
これからも斎藤工さんは、映画の力で世界を少しずつ変えていく存在として注目され続けるでしょう。