9月10日は、私たちの暮らしに深く関わる下水道の日や、世界的に意義のある世界自殺予防デーなどが制定されている特別な日です。
また、日本映画の歴史を動かした『羅生門』の快挙や、カラーテレビ本放送の開始といったメディアの転換点もこの日にあたります。
さらに、過去には鳥取地震などの災害も起こっており、防災を考えるきっかけにもなっています。
今日はそんな9月10日を「記念日」「歴史的出来事」「災害と教訓」の3つのテーマで詳しく見ていきましょう。
暮らしと社会を支える「記念日」たち
9月10日は、私たちの生活に直結する**「下水道の日」として広く知られています。
この日は1961年に制定され、2001年から現在の名称になりました。
台風シーズンを過ぎる時期にあわせ、下水道整備の大切さを国民に伝えることが目的です。
水害の防止や衛生環境の向上など、下水道は普段あまり意識されないけれど、暮らしを支える重要な存在ですよね。
また、国際的にはWHOが定めた「世界自殺予防デー」**も同じ9月10日です。
世界中で心の健康を考える大切な日として、シンポジウムや啓発活動が行われています。
さらに「牛タンの日」「屋外広告の日」「コンタクトレンズの日」などユニークな記念日も盛りだくさん。
9月10日は、社会インフラから健康、さらには食文化まで、幅広いテーマに触れられる日なのです。
日本映画史・メディア史の大きな転換点
9月10日は、日本映画やメディアにとっても重要な節目の日です。
まず1951年、この日黒澤明監督の映画**『羅生門』がベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞しました。
これは日本映画が初めて世界的に認められた瞬間で、以降の日本映画界の発展に大きな影響を与えました。
さらに1960年には、NHKと民放4局が東京・大阪でカラーテレビ本放送を開始。
世界で3番目にカラーテレビが普及した国として、日本の高度経済成長期を象徴する出来事でした。
ほかにも1912年には日本初の映画会社「日活」が設立され、1953年には映画会社同士の「五社協定」が締結されるなど、9月10日は日本の映像文化が飛躍した日**として数々の出来事が刻まれています。
まさに映画・テレビ好きには見逃せない記念日ですね。
自然災害と歴史の教訓
9月10日は、災害の記録からも多くを学べる日です。
1943年には鳥取地震が発生し、マグニチュード7.2、死者1,000人以上という大きな被害をもたらしました。
また1956年には魚津大火や静岡での竜巻被害が相次ぎ、自然災害の恐ろしさを示しています。
さらに1965年には台風23号が室戸岬で最大風速69.8m/sを観測し、日本の台風史に残る記録を残しました。
近年では2015年の関東・東北豪雨も9月9日から11日にかけて発生しており、この時期は大雨や台風への備えが特に重要だといえるでしょう。
こうした出来事を振り返ると、9月10日は単なる記念日ではなく、防災意識を高めるための大切な日でもあります。
災害は避けられないことも多いですが、知識と備えで被害を減らすことは可能。歴史から学び、未来に備えることが求められています。
まとめ
9月10日は、記念日・映画史・災害の教訓と、多彩なテーマが重なる特別な日です。
下水道や心の健康に関する社会的な啓発から、日本映画の国際的成功、そして防災への気づきまで、実に幅広い意味を持っています。
日常生活では気づきにくいことでも、こうした記念日や歴史的出来事をきっかけに意識してみると、新たな学びや発見につながるはずです。
今日はぜひ、社会インフラや文化、防災への関心を深める日として過ごしてみてはいかがでしょうか。