9月9日は、伝統行事・政府制定の記念日・歴史的出来事が数多く重なる特別な一日です。
古来より「9」は最大の陽数とされ、二つ重なる日を「重陽(ちょうよう)」と呼び、菊を愛でる節句として大切にされてきました。
また、日本では「救急の日」として国民の健康と安全を守る啓発活動が行われ、世界的にも歴史に残る出来事が多数起きています。
今回は、そんな9月9日の魅力を余すところなくご紹介します!
伝統行事と記念日:重陽の節句と救急の日
9月9日は、五節句の一つである**「重陽の節句」にあたります。
陰陽思想では奇数が「陽」とされ、最大の陽数である「9」が重なることから「重陽」と呼ばれています。
この日は「菊の節句」とも呼ばれ、菊酒を飲む・菊の花びらを浮かべたお風呂に入る・菊で長寿を祈るといった風習が受け継がれてきました。
さらに「後の雛」を飾る地域もあり、春のひな祭りとは違った趣が感じられます。
また、1982年に厚生労働省と消防庁が制定した「救急の日」**も9月9日です。
これは「9(きゅう)」「9(きゅう)」の語呂合わせから生まれ、救急医療や応急手当の重要性を国民に広めるために設けられました。
この日を中心に「救急医療週間」が実施され、全国で講習や広報活動が展開されます。
伝統と現代の健康意識が重なる日、それが9月9日なのです。
世界と日本の歴史的出来事
歴史を振り返ると、9月9日は世界史に残る重要な出来事が数多くあります。
1776年には、大陸会議が国名を**「アメリカ合衆国」と正式に定め、現在の大国の礎が築かれました。
1850年にはカリフォルニア州が合衆国に加盟し、ゴールドラッシュによる繁栄が始まります。
また、1942年には第二次世界大戦中、日本軍によるアメリカ本土初空襲がオレゴン州で行われたことも忘れられません。
さらに1976年には、中国を長年率いた毛沢東主席が死去**し、世界の政治バランスに大きな転換をもたらしました。
日本でも、自然災害の記録が残っています。
2015年の「関東・東北豪雨」では、鬼怒川の堤防が決壊し広範囲に甚大な被害が発生しました。
9月9日は、世界史的にも日本史的にも節目を刻む日であり、記憶に留めておく価値のある日なのです。
9月9日生まれの著名人と文化的出来事
9月9日生まれには、歴史を彩った人物が数多く存在します。
江戸時代に藩政改革を進めた名君上杉鷹山、ロシアの文豪レフ・トルストイ、そしてKFC創業者カーネル・サンダースは代表的な例です。
現代では、『島耕作』シリーズで知られる漫画家弘兼憲史、元プロ野球選手の石井一久、映画界で活躍する俳優ヒュー・グラントなど、ジャンルを超えた著名人が揃います。
また文化面でも、1939年には映画『風と共に去りぬ』の試写会が行われ、映画史に残る名作が初めて人々の前に姿を現しました。
2002年には宇宙飛行士バズ・オルドリンが「月面着陸陰謀論者」を殴打するという意外な事件も発生し、話題を呼びました。
こうした出来事を振り返ると、9月9日は芸術・文化・エンタメの歴史にも刻まれた特別な日であることがわかります。
まとめ
9月9日は、伝統行事・政府制定の記念日・世界史的出来事・著名人の誕生日が重なる盛りだくさんの日です。
菊の節句に健康を祈り、救急の日に防災や応急処置を学ぶことは、現代の私たちにも大きな意味があります。
また、歴史や文化を振り返ることで、この日が持つ重みを再認識できるでしょう。
「今日は何の日?」を知ることは、過去と未来をつなぐ小さな学びの一歩。
ぜひ9月9日を、日常の中で意識してみてください。